エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.642
2018.03.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
TDP 180WのRyzen Threadripperを安定動作させるため、ATXモデルと同等の大容量・高効率電源回路を搭載 |
PCの安定性を司る電源回路は、ATXモデル「Fatal1ty X399 Professional Gaming」や「X399 Taichi」と同等の11フェーズデジタル電源回路を搭載。さらに飽和電流60Aの「Premium 60A Power Choke」や、MOSFETとドライバICを統合した高効率MOSFET「IR3555M Dr.MOS 60A」、電力供給効率を高めた分離CPU電源コネクタ、ヒートパイプ搭載の大型ヒートシンクなどを組み合わせることで発熱を最小限に抑え、TDP 180WのRyzen Threadripperの安定動作を可能にしているワケだ。
電源回路はCPUソケット上部の8フェーズと、メモリスロット/バックパネル間の3フェーズの計11フェーズ。また補助電源コネクタは4pinと8pinを離して配置することで負荷を分散し、発熱を低減している |
チョークコイルは通常の3倍の飽和電流を誇る「Premium 60A Power Choke」で、MOSFETは1チップIC「IR3555M Dr.MOS 60A」 |
電源回路のコンデンサは基板裏面にタンタルコンデンサをまとめて配置 |
PWMコントローラ「IR35201」もCPUソケットの上側と、メモリスロットとバックパネルの間に各1基ずつ搭載 |
チップセットはSocket TR4専用AMD X399の1チップ構成。インターフェイスはUSB3.1 Gen.2×2、USB3.1 Gen.1×14、USB2.0×6のUSBポート(いずれも最大)と、最大12ポートのSATA3.0(6Gpbs)を備え、SATA/NVMeともRAID 0/1/10に対応。またCPUコア倍率変更によるオーバークロック機能を備え、強力なRyzen Threadripperのパフォーマンスをさらに引き上げることができる。
チップセットには、ASRock「Taichi」シリーズおなじみの“ギア”をモチーフにしたヒートシンクを搭載 |
Socket TR4プラットフォームでは、メモリコントローラなどはCPUに統合されているためAMD X399の1チップ構成 |
チップセットの周囲にはASRock「RGB LED」で、カラーや発光パターンを制御できる10個のLEDを搭載 |