エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.642
2018.03.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「X399M Taichi」では、スペースの関係もありメモリスロットはDDR4×4本、最大容量は64GBに制限される。ハイエンドワークステーションなど、メモリ容量が特に重要なら素直にATXモデルを選択したほうがいいだろう。一方、動作クロックは最高3,600+MHzまで。さらにクアッドチャネル動作にも対応するため、メモリクロックや帯域幅が重要になるアプリケーションやゲームでは、まったく遜色ないパフォーマンスが期待できる。
メモリスロットはバックパネル側からDDR4_D1/C1/A1/B1の並び。メモリのコンタクトピンは腐食に強い15μ金メッキピンで、ECCメモリをサポートする |
左右それぞれのメモリスロットにはPWMコントローラ「μP1674P」による2フェーズの電源回路を搭載 |
UEFIには1,866MHz~4,000MHzまで14段階のメモリクロックが登録されていた |
MicroATXフォームファクタながら、SATA3.0(6Gbsp)×8、「Ultra M.2」(32Gbps)×3、U.2(32Gbps)×1の充実したストレージインターフェイスを搭載する「X399M Taichi」。「Ultra M.2」の1ポート(M2_1)とU.2は帯域を共有するため、標準構成でNVMe SSDは3台まで、SATAと合わせて計11台のストレージを同時に利用可能。もちろんSATA/NVMeともRAID機能をサポートしており、RAID 1による冗長構成やRAID 0による超高速ストレージ環境にも対応する。
M.2 22110まで対応する「Ultra M.2」(M2_1)。こちらはU.2と排他使用で、PCI-Express3.0(x4)接続 |
M.2 2280までの対応になる「Ultra M.2」(M2_2)。こちらもPCI-Express3.0(x4)接続 | PCI-Express3.0(x4)/SATA両対応の「Ultra M.2」(M2_3)。フォームファクタはM.2 2280まで対応 |
2.5インチNVMe SSD用のU.2(32Gbps)ポートも標準装備 | 8ポートのSATA3.0(6Gbps)はいずれもチップセット経由 |
拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×3、垂直M.2×1(ワイヤレスカード標準装備)の計4本。PCI-Express3.0(x16)スロットのレーン構成はx16、x16/x16、x16/x16/x16に対応し、マルチグラフィックスはAMD CrossFire X/NVIDIA SLIをサポート。さらに腐食に強い15μ金メッキのコンタクトピンや、メタルシールドで補強した「PCI-E Steel Slot」を採用することで、信頼性・安定性を高めた。
3本のPCI-Express3.0(x16)は、x16、x16/x16、x16/x16/x16のレーン分割に対応 |
UEFIには「Ultra Quad M.2 Card」用のレーン分割設定も用意されていた |
バックパネル部に設けられた垂直M.2スロットには、あらかじめIEEE 802.11ac無線LAN&Bluetoothコンボカードを装着済み |