エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.643
2018.03.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
通常よりも前置きが長くなったが、ここからは「ENSO」の外観デザインからチェックを開始しよう。魅せる要素を前面に押し出すモデルとあって、検証には華やかさが魅力的なホワイトモデルをチョイスした。
やはり「ENSO」を最も象徴しているのは、フロントパネルだろう。デザイン自体に強烈なインパクトはないものの、ASUS「Aura Sync」対応のAddressable RGB illumination内蔵により、ひとたび電源を投入すれば、レインボーカラーが鮮やかに外周を彩る。
オープンベイレスな設計により、フラットデザインを採用するフロントパネル。下部中央にはBitFenixのロゴをあしらった |
素材は外枠がプラスチック製。それ以外はスチール製で、傷や手垢が付着しにくい表面処理が施されている。なおシャーシにはファスナーで固定。取り外しには下部を握り、引き剥がすイメージだが、かなりガッチリと留められている。破損を回避するには、自動車の内張りを剥がすためのヘラを利用すると、簡単に作業できる。カー用品店で手軽に入手できる上、それほど値が張るものではないので、1本用意しておくと便利だろう。
Addressable RGB illuminationを内蔵するとあって、出荷時より複数のケーブルが配線されている。作業やチェック項目が増えるとあって、通常よりもコストが掛かる事は容易に想像できる |
Power/Resetスイッチ、および各種アクセスポートは、フロントトップ部にレイアウトされている。正面右からUSB3.0×2、Resetスイッチ、Powerスイッチ、さらにフロントRGB LED 発光パターンとリア標準120mm口径ファン(Static RGB)のカラーが変更できるLED Control Button、そしてヘッドホン、マイクの各端子が並ぶ。
装備としては標準的なアクセスポート類。よく見ると単なるデザインなのか、両端は段差が設けられている |
次にトップパネルに目を移すと、中央から後方にかけてハニカム状の通気孔が確認できる。標準状態では自然排気のみだが、任意で冷却ファンが増設可能。さらにこの部分には筐体カラー同色の防塵フィルター「メッシュトップカバー」が装着済み。精密機器である構成パーツには大敵な埃の侵入を防止してくれる。なお静音PCを構築したい人は、付属の「ソリッドトップカバー」に交換すればいい。マグネット固定式で、ハニカム状の穴を塞いでくれる。
縁の部分にマグネットシートが装着された「メッシュトップカバー」。通気性を確保しながら防塵効果が期待できる | 少しでも音漏れを防ぎたい静音派なら「ソリッドトップカバー」がオススメ。同じくマグネット固定式で、簡単に着脱ができる |