エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.643
2018.03.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次に「ENSO」のドライブベイをチェックしてみよう。まずはボトムカバー内部の前寄りに位置する、ケージタイプのシャドウベイだ。ユニットは2本のステイで構成。その間にはABS樹脂製の専用トレイが2つ備わり、ストレージが搭載できる。現在のミドルタワーPCケースでは、ボトムカバーを備えたモデルが多く、そのほとんどがこのスタイルを採用。ロック機構を備えた専用トレイは、3.5インチHDDだけでなく、2.5インチSSDも搭載ができる。
右側面からアクセスするケージタイプの2.5/3.5インチ共用シャドウベイ。ボトムカバーで塞がれているため、コネクタは右側面に向けてマウントする事になる |
今や3.5インチHDDよりも存在感のある2.5インチSSD。「ENSO」の搭載スペースは2箇所で、最大3台の2.5インチSSDが搭載できる。
ひとつ目はCPUクーラーメンテナンスホールの下部だ。裏配線エリアの確保により、このスペースを利用するPCケースは多い。「ENSO」も例外ではなく、1台分の専用トレイが装備されている。ふたつ目はフロントに近いエリアの縦列に2台分。ここはトレイを使用せず、シャーシ部へ直接ネジ留めする”ベタ置き”が採用されている。
2.5インチSSD専用トレイは、右サイドパネルの固定にも使用されている、白いプラスチックハンドルのハンドスクリューでネジ留めされていた |
マザーボードトレイの延長にある、フロント寄りの2.5インチSSD搭載スペース。2台分計8個のネジ穴を使い、横置き/縦列に2/5インチSSDがマウントできる |
拡張スロットはATXミドルタワーPCケースの標準となる計7段。メッシュ仕様で通気性を確保した拡張スロット金具は、各々がインチネジで固定されている。
ちなみに拡張カードの固定はPCケース内部ではなく、外部で行う方式がとられている。比較的奥行きが短いPCケースで用いられる”外部固定”では、拡張カードの有効スペースが若干拡大できるメリットがある。
独立した拡張スロット金具はメッシュ仕様。外部固定式だけに、ネジ留めを行うブラケットの折り返し面を横から固定する、スライド式のプレートが装備される |
内部容積の約4分の1を占有するボトムカバー(シュラウド)。ボディ同色のホワイト塗装で、側面中央にはASUS「Aura Sync」ロゴシールが貼り付けられている。
カバー内部には2.5/3.5インチ共用のシャドウベイと、電源ユニットマウントエリアが割り当てられ、マザーボード搭載エリアと分離。構成パーツの搭載数と比例して増える、余ったケーブルを隠す役割を果たしてくれる。「魅せるPCケース」と共に採用例が増えたイマドキのギミックだ。
多くのミドルタワーPCケースで採用されるボトムカバー。「ENSO」では全体の4分の1ほどのエリアをフロントからリアまでスッポリ覆う”フルカバータイプ”を採用。取り外しは想定されていない |