エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.644
2018.03.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
実測65gのアルミニウム製軽量筐体を採用する「HG7」シリーズ。厚さは7mmだがスペーサーが付属するため、9.5mm厚の専用ベイにも問題なく搭載可能。なおCFDブランドのOEM製品では「MG1」シリーズのように追加の製品ラベルが貼られているものもあるが、「HG7」シリーズではIntel「SSD 545s」シリーズのまま。「CrystalDiskInfo 7.5.1」で確認した型番にも違いはなく、ファームウェアも含み完全に同一モデルと考えて良さそうだ。
筐体裏面のスペックシートもIntel「SSD 545s」のまま。型番も「SSDSC2KW256GB」で、外観からは違いを確認することはできなかった |
「CrystalDiskInfo 7.5.1」の結果。型番やファームウェアは筐体裏面のスペックシートとまったく同じだ |
続いて、四隅にあるネジを取り外して内部構造をチェックしていこう。コントローラはIntel独自ファームウェアを組み合わせたSilicon Motion製で、近頃のエントリーモデルでは省略されることも多いDRAMキャッシュを搭載。またコントローラだけでなく、NANDフラッシュにもサーマルグリスを塗布することで、アルミニウムケースに効率よく熱を移動。冷却性能を高め、安定性と耐久性を確保しているワケだ。
ケースカバーを取り外したところ。なお「HG7」シリーズでは、ネジの1本がシールで封印されており、カバーを外すともちろん保証は受けられなくなる |
小型の基板はさらに中央のネジと左右2箇所の支柱によって固定されていた |
中央のネジを外し、基板を取り外したところ。コントローラと2枚のNANDフラッシュには熱を効率よく移動するためサーマルグリスが塗布されていた |
積層構造を採用することで高密度化が進むNANDフラッシュ。そのため最近のSSDではコンパクト基板を採用する製品が多いが、「HG7」シリーズでも同様だ |
コントローラはSMI製で、右下の“Intelロゴ”からオリジナルファームウェアを組み合わせていることがわかる。なおシルク印刷から型番は確認できないがおそらく「SM2259」だと思われる |
NANDフラッシュは、Intel製64層3D TLC「29F0IT2ANCTH2」を2枚搭載 | DRAMキャッシュはSKhynix製DDR3L「H5TC2G63GFR-PBA」。動作クロックは1,600MHzで、容量は256MB |
インターフェイスは一般的なSATA3.0(6Gbps)で、電源コネクタはSATA 15pin |
基板裏面には空きパターンもなく、コンポーネントは一切搭載されていない |