エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.644
2018.03.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 6.0.0」を使い、圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択し、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
シーケンシャル、ランダムともスコアに有意な差は見られず、「HG7」シリーズは圧縮率の影響を受けないSSDと結論づけて良さそうだ。よって以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.0」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いを確認していこう。データサイズは50MiB、1GiB、8GiB、32GiBの4種類のプリセットを選択してテストを行った。
【50MiB】 | 【1GiB】 |
【8GiB】 | 【32GiB】 |
読込はシーケンシャルが最高560MB/sec、ランダムは最高約320MB/sec(約77,900 IOPS)でいずれも公称値を超え。スコアのブレもほとんどなく、データサイズに関係なく安定したパフォーマンスが期待できる。
また書込はシーケンシャルが最高490MB/sec、ランダムは最高352.9MB/sec(約85,000 IOPS)で、こちらもほぼ公称値通り。ただし最高と最低でそれぞれ90MB/sec前後と50MB/sec前後の差が出ており、ブレが大きいのは気になるところ。結果にもあまり一貫性がなく、テスト中にキャッシュの効きが悪くなるシーンがあるようだ。
次に「ATTO Disk Benchmark 3.05」を使い、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
読込は最高564MB/sec、書込は最高538MB/secで、公称値を大きく上回る会心のスコア。いずれもSATA3.0(6Gbps)インターフェイスの限界に近い結果で、これ以上の速度を求めるならRAID 0(ストライピング)の構築やNVMe SSD、キャッシュユーティリティなどの導入を検討する必要がある。