編集部で使ってみた
2018.03.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
画像による検証が終わったところで、ここからはベンチマークによるパフォーマンスの検証を進めていこう。まずは「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」のスコアから確認していく。なおテスト環境については「HDSSD60GJP3」と同じPCを使用している。
AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387:総合ベンチマーク |
シーケンシャルアクセスは読込が約480MB/sec、書込が約425MB/secで、いずれもSATA3.0(6Gbps)としては十分なスコア。ランダムアクセスは読込が少々低調ながら、書込は280MB/secとこちらも上々。総合スコアも720ポイントで、エントリーモデルながら性能面でも大きく妥協する必要はなさそうだ。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.0」を使い、圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択し、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
Silicon Motion「SM2246XT」と同じく、スコアに有意な差は見られず、「SM2258XT」も圧縮率の影響を受けないコントローラのようだ。よって以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.0」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いを確認していこう。データサイズは50MiB、1GiB、8GiB、32GiBの4種類のプリセットを選択してテストを行った。
【50MiB】 | 【1GiB】 |
【8GiB】 | 【32GiB】 |
シーケンシャルアクセスは読込最高555MB/sec、書込最高490MB/secで、いずれも公称値を超えるスコア。データサイズによるブレもそれぞれ20MB/sec、10MB/secとそれほど大きくなく、常に一定のパフォーマンスが期待できる。
またランダムアクセスはデータサイズ50MiBで、読込最高212MB/sec(約51,000 IOPS)、書込最高343MB/sec(約82,000 IOPS)を記録し、こちらもミドルレンジモデルに匹敵する性能を発揮。ただし、データサイズが大きくなるに連れスコアが低下し、32GiBでは、それぞれ121MB/sec(約29,000 IOPS)、110MB/sec(約26,500 IOPS)止まり。一般的なアプリケーションではこれほど大きなデータを扱うことはあまりないため影響は少ないが、超高解像度の動画編集やレンダリングなど大容量のデータを頻繁に扱うなら、ハイエンドSSDの導入を検討したほうがいいだろう。