エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.646
2018.03.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
最後に、基板上に配置された気になるパーツやICチップ群をまとめてチェックしていこう。
クロックジェネレータIDT「6V41542NLG」 | ネットワークコントローラIntel「I219V」 |
LEDやファンの制御をするARM 32bitコントローラ「STM32F103」 | TMDレベルシフターASMedia「ASM1442K」 |
UEFI(BIOS) ROM、Winbond「25Q64JVSI0」は2基搭載 | 使用するUEFI ROMは「Dual BIOS Switch」で変更可能。その脇にあるのは、バックアップROMからプライマリROMを復旧する「ROM Back Up Button」 |
システムのチェックやオーバークロックに便利な「RESET」と「Power On」ボタン | ポスト状態を確認できるLEDインジケータ |
I/Oコントローラ上には、UEFI BIOSファームウェア「AMI Aptioc」のシールを貼り付け | PCI-ExpressレーンスイッチチップASMedia「ASM1480」 |
オーディオ回路以外はすべてブラック塗装の固体コンデンサを搭載 |
冷却ファン用の4pinヘッダは基板の上側に5つ、下側に4つの計9個搭載 |
基板裏面を確認。CPUソケットのバックプレート以外には主要コンポーネントは搭載されていない |
型番のシルク印刷は両面にプリント。また裏面にはNVIDIA SLIとAMD CrossFireのシルク印刷も確認できた |
今回はNZXT初のマザーボード「N7 Z370」を画像を中心に検証してきた。最大の特徴でもあるマット調のメタル製カバーは塗装も美しく、最近の流行りである強化ガラスサイドパネルを備えた“魅せる”PCケースとの相性は抜群。さらにメタルプッシュピンやジェラコンキャッチによる洗練された着脱ギミックによって、ラクに取り外しが行えるようにするなど、ユーザーへの配慮も忘れていない。
またメタル製カバーにばかり目が行きがちだが、15フェーズのデジタル電源回路や、最高3,866MHzまで対応するメモリスロット、高品質コンポーネントで構成されたオーディオ回路など、マザーボードとしての実力もなかなかのもの。SATA3.0(6Gbps)ポート数や、USB3.1 Gen.2への非対応など、他社のハイエンドモデルと比較するとやや見劣りする点はあるものの、その完成度は初のマザーボード製品とは思えないほど高かった。
マット仕上げのメタル製カバーによる美しい外観はもちろんのこと、マザーボードとしての機能も充実している |
ただ、今のところ国内発売の予定はなく、入手するには個人的に輸入するか、現在開催中のキャンペーンで当選するしか無いのは残念なところ。特にドレスアップPCを構築する上では魅力的な製品だけに、今後はぜひ国内発売に期待したい。
協力:NZXT