エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.650
2018.04.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントとトップが完全に密閉されているだけに、「101-TUF GAMING」の冷却能力に懸念を抱く人は少なくないだろう。これがネックとなり、導入に踏み切れないという声も聞こえてくる。そこで「TUF GAMING」仕様にドレスアップした「101」同一設計となる冷却機構を改めてチェックしよう。
通気孔があるフロント寄り右側面の内部には、120mm口径ファン2基が増設できる。「101」のエアフロー設計から排気方向へのマウントが推奨され、筐体内部の熱を常時右側面方向に排出。製品のコンセプトから、RGB LEDファン等を搭載すれば、左側面の強化ガラスと正対し、効果的なイルミネーションドレスアップも楽しめる。つまり装飾と実用を兼ねた、極めてロジカルな設計である事が分かる。
右サイドパネルはヘキサゴンデザインの通気孔が設けられ、意外にも風通しは良好。耳に近いフロント寄りだけに、緩やかな回転で排気を行う静音仕様の冷却ファンを選びたい |
内部構成パーツが透けて見える強化ガラス製サイドパネル仕様。せっかくなので2基の120mm口径ファンをIn Win「Polaris RGB」に換装してみた。付属品も充実しており、このPCケースにはピッタリの2個入りも販売中 |
電源ユニットをトップマウントにする事で、ボトム面のほぼ全てを冷却ファン増設スペースとして割り当てた。ここには120mm口径ファンが最大3基まで搭載が可能で、エアフロー設計から新鮮な外気を常時取り込む吸気方向での運用が推奨されている。
筐体内部にフレッシュな外気を常時送り続けるボトムファン。中央および背面寄りの2基は、グラフィックスカード等の拡張カードに直接風を当てる事ができる |
冷却ファンの固定は、底面からのネジ留めが一般的。前後に搭載されるABS樹脂製の台座には、冷却ファンをドライバーでネジ留めする際に利用する穴が設けられていた |
リア排気ファン用のスペースにも120mm口径ファンが搭載可能。CPUソケットや電源回路周辺の熱を排出する、重要な役割を担うだけに、増設は必須のポジションと言えるだろう。なおネジ穴はスリットタイプで、上下約15mm程度の搭載位置調整ができるようになっている。
標準で装備される事が多いリアファンもオプション扱い。つまり「101-TUF GAMING」の冷却ファンは出荷時より非搭載であり、全て120mm口径ファンのみの対応。最大搭載可能数は6基という事になる |