わずか1.2mmアクチュエーションのゲーマー向けスイッチ「Cherry MX Speed」

RGB仕様のCherry MX Speedスイッチを搭載する「Vigor GK70 CS JP」。軸の色が銀色であることから、キーボード愛好家には“銀軸”と通称されるスイッチだ

「Vigor GK70 CS JP」が搭載しているキースイッチは、冒頭に触れた“銀軸”ことCherry MX Speed（正確には「Cherry MX Speed RGB Silver」）だ。2016年にCherryが市場に投入した比較的新しいメカニカルスイッチで、最大の魅力はわずか1.2mmアクチュエーションの短接点仕様。従来型Cherry MXのアクチュエーションポイントは2mmのため、Cherryいわく「入力の所要時間はMX赤軸から40％高速化する」という。より素早い入力を志向するゲーマーにとっては、まさにうってつけのキースイッチというワケだ。

そもそもCherry MXは、最も古いもので1980年台に仕様が完成した“レジェンド”級のスイッチで、登場した当時はゲーミングユースはまったく考慮されていなかった。まさにCherry MX Speedは、現代のニーズに応えて生み出された新世代のCherry軸といえる。

いまやゲーミングモデル定番となった、RGBイルミネーションを搭載。「Vigor GK70 CS JP」はMSIの「Mystic Light」に対応しており、他のハードウェアとイルミネーションを同期できる

フローティングデザインを採用するため、サイドから効果的にイルミネーションの光がこぼれ出てくる	左右に搭載するLEDバーの「SURROUND RGB」。スイッチだけでなくサイドにもイルミネーションを備えるモデルは珍しい