編集部で使ってみた
2018.05.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは各種3Dベンチマークテストを使い、グラフィックス性能の違いを検証していこう。まずは定番ベンチマークテスト「3DMark」の計測から。なお今回はローエンドCPUの内蔵グラフィックスということを考慮してプリセットは「Fire Strike」と「Sky Diver」の2種類を選択している。
「Fire Strike」のスコアを確認すると、CPU性能の影響が大きい「Physics score」の差は約12%で、これまでのCPU系ベンチマークテストとほぼ同じ結果。またGPU性能が重要になる「Graphics score」では約18%、総合スコアも約17%上回り確実にワンランク上のパフォーマンスを発揮する。
続いてより負荷の軽い「Sky Diver」のスコアを確認すると、「Physics score」では約15%に差が広がり、メモリ帯域の影響も出ているようだ。また「Graphics score」と総合スコアの差はいずれも約18%で、GPU性能が重要になるテストについては「Fire Strike」とほぼ同じ結果。「3D Mark」のスコアを見る限り、内蔵GPUについてはSkylake世代からかなり性能が向上していることがわかる。
続いて、実際のゲームに則したテストとして、オンラインRPGの人気タイトル「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」をチェックしていこう。描画品質は“標準設定”を選択し、解像度は1,920×1,080ドットと1,280×720ドットの2つの解像度で計測を行った。
Celeron G3900TとCeleron G4900Tを比較するといずれの解像度でも約18%スコアが向上しており、やはりグラフィックス性能には比較的大きな違いがある。またCeleron G4900Tなら、1,280×720ドットなら“快適”、1,920×1,080ドットでも“普通”判定で、画質や解像度の調整次第ではフルHD解像度でもゲームを楽しむことができるだろう。
グラフィックス系ベンチマークテストのラストを飾るのはオンラインRPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」。テスト設定は描画品質が“標準品質(デスクトップ)”で、解像度はこちらも1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類を選択した。
1,280×720ドットでは約15%、1,920×1,080ドットでは約13%と「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」に比べると差は縮まっているが、やはりCeleron G4900Tが全体的に優勢。また判定を確認すると1,920×1,080ドットでは“設定変更が必要”と少々厳しいものの、1,280×720ドットでは“やや快適”で、こちらも画面サイズを抑えてやればある程度遊べるレベルを維持できそうだ。