ケージタイプのシャドウベイユニット

冷却機構の後は、ストレージ収納力を確認する。メインとなるのは、フロントパネル真裏の底面に設置された、ケージタイプのシャドウベイユニット。標準ファンのエアフロー上に位置し、全3段のスライド式専用トレイを装備。3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが最大3台搭載できる。
　なおシャドウベイユニットは、フルモジュラーのツールフリードライブケージが特徴。シャドウベイユニットおよび台座はインチネジで固定されており、簡単に着脱が可能。たとえば本格水冷構成なら、リザーバーやポンプユニットの設置スペースとして利用もできる。

ケージタイプのシャドウベイユニットは、フロント標準ファンからの風が常時当たる場所に設置

矢印の方向にスライド設置するシャドウベイユニットと台座。共にインチネジ固定で着脱が可能	弾力のあるABS樹脂製の専用トレイ。どうやら専用品のようで、「VIEW 37」の型番が記されている

マザーボードトレイ背面のストレージトレイ

左サイドパネル側にはケージ、右サイドパネル側にはトレイタイプのドライブベイが装備される。ハンドスクリュー1本で固定されたトレイには、2.5インチSSDが2台、または3.5インチHDDが1台搭載可能。これをマザーボードトレイ背面に4箇所用意する。近頃のPCケースでは、マザーボードトレイ背面エリアを無駄にせず、有効に活用する設計が増えている。ただし、3.5インチHDDが搭載できる製品は多くない。この辺りは幅261mmの”ワイド筐体”である「VIEW 37 RGB」の強みと言えるだろう。ガルウイングウィンドウパネルとRGB LEDファンの装飾に目が行きがちだが、ストレージ収納力の高さも大きな魅力だ。

共用トレイは金属製で、2つのツメと1本のハンドスクリューで固定。マザーボードトレイ背面だけで2.5インチSSDが最大8台、3.5インチHDDが最大4台も搭載できる

垂直スロットも備える拡張スロット

背面に目を向け、拡張スロットを解説しよう。通気孔タイプの拡張スロット金具は、通常の横レイアウトで全8段を装備。標準的なミドルタワーPCケースに比べて1段多い。さらに縦レイアウトで2段が設けられ、グラフィックスカードの垂直マウントに対応。左側面のアクリルウィンドウを最大限に活用できる。

拡張スロットは8+2段の全10段構え。独立した拡張スロット金具はハンドスクリューにより固定されている

垂直マウント用の拡張カードトレイは、背面から3本のインチネジで固定。不要の場合は取り外しておこう

ボトムマウントの電源ユニット搭載スペース

電源ユニットはボトムマウントスタイル。公称で奥行き220mmまでの有効スペースが確保されている。設置面は通気孔仕様で、もちろんスライド着脱式防塵フィルタのカバーエリアで、電源ユニットの吸気ファンが埃を吸い込む心配はない。

流行のボトムカバー（シュラウド）を採用せず、敢えて電源ユニットの筐体があわらになるスタイル。アクリルウィンドウの左サイドパネルからは”銘柄”もハッキリとアピールできる