エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.657
2018.05.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「AMD StoreMI」でSSDとHDDを統合したところで、ここからは各種ベンチマークテストを使いパフォーマンスを検証していこう。まずは定番「CrystalDiskMark 6.0.0」のスコアから確認する。
HDD単体 |
「SSD 860 EVO」 | 「SSD 860 EVO」+DRAMキャッシュ |
「SSD 960 EVO」 | 「SSD 960 EVO」+DRAMキャッシュ |
今回はテストのため新しくシステムをインストールしていることもあり、HDD単体時はシーケンシャル読込/書込ともほぼ公称値に準ずる136MB/secを記録。またSSDを統合すると「SSD 860 EVO」が読込557MB/sec、書込520MB、「SSD 960 EVO」が読込2,990MB/sec、書込1,560MB/secへと、SSD単体とほとんど変わらないレベルまでスコアがアップした。実際にテストをしていてもHDDのアクセス音はほとんど聞こえなくなり、基本的なデータはすべてSSDへと保存されていた。
またDRAMキャッシュをONにすると読込はシーケンシャルが4,000MB/sec、ランダムが1,000MB/secを超え、いずれもSSD時よりスコアが上昇している。しかし、書込についてはほぼすべてのテストでスコア落ち込んでおり、一長一短といったところだ。
続いてシーケンシャルアクセスの最高性能を測定する「ATTO Disk Benchmark 3.05」のスコアを確認していこう。
HDD単体 |
「SSD 860 EVO」 | 「SSD 860 EVO」+DRAMキャッシュ |
「SSD 960 EVO」 | 「SSD 960 EVO」+DRAMキャッシュ |
「ATTO Disk Benchmark 3.05」では、「SSD 860 EVO」が読込557MB/sec、書込517MB/sec、「SSD 960 EVO」が読込3,263MB/sec、書込1,525MB/secを計測。いずれもSSDの公称最大値に迫る結果で、「AMD StoreMi」の効果が遺憾なく発揮されている。またDRAMキャッシュをONにしたときの傾向は「CrystalDiskMark 6.0.0」とほぼ同じ。読込は最高5.0GB/secを超えるものの、書込についてはほとんど違いはなく効果は限定的だ。