貴重な5.25インチオープンベイを標準で装備

今や貴重な存在になりつつある、5.25インチオープンベイは1段を標準装備。フロントパネルには着脱式のベゼルが備え付けられ、光学ドライブが収納できる。今やOSもUSBメモリでセットアップできる時代になり、新製品のリリーススパンも長くなったDVDドライブ（またはBlu-rayドライブ）だが、まだまだ現役で活躍中という自作派は少なくないはず。貴重だけに、このモデルを選択するひとつの要素にもなるだろう。

ダークアクリルパネルで装飾されたフロントベゼルは、筐体内部から両サイドのツメをリリースすれば取り外しが可能。わざわざフロントパネルを引き剥がす必要がない

計2箇所に装備された2.5インチSSD専用トレイ

今やすっかりストレージの主役になったSSD。「SABERAY」では計2箇所に2.5インチSSD搭載スペースを確保している。

まずひとつ目はマザーボードトレイ背面、CPUクーラーメンテナンスホール（カットアウト）の下部分。比較的面積は広いながらも、これまでデッドスペースとされてきた箇所だが、右サイドパネルとマザーボードトレイ間の裏配線スペースを広く確保することで、2.5インチSSDの搭載スペースとして活用が進んでいる。「SABERAY」もまた、ハンドスクリュー1本で固定された専用トレイを2つ並べ、2.5インチSSDがマウントできるように作られている。

SSDの底面固定用ネジ穴を設けた専用トレイ。コネクタを下向きに最大2台の2.5インチSSDが搭載できる

もうひとつは右サイドの冷却ファン＆ラジエター搭載スペース部。冷却ファンセッション紹介済みのこの部分には、2.5インチSSDが縦に2台固定できるネジ穴を装備。強化ガラス製左サイドパネル越しに見える位置に、お気に入りのSSDがマウントできるというワケだ。

2.5インチSSDに対して魅せる要素を考慮したマウントスペース。120mm口径ファン2基または240mmサイズラジエターとは排他仕様の関係にあるため、構成を考えた上で利用を検討したい

スライド式専用トレイ採用の2.5/3.5インチ共用シャドウベイ

ボトムカバー内部のフロント寄りには、2.5/3.5インチ兼用のシャドウベイがある。恐らく「SABERAY」のドライブベイのメインに当たり、ABS樹脂製のスライド着脱式専用トレイを2つ用意。2.5インチSSDまたは3.5インチHDDが最大2台まで収納できる。

右サイドパネル側からアクセスする2.5/3.5インチ共用シャドウベイ。ボトムカバーの高さの関係上、スライド着脱式専用トレイは2台分に留められている

熱籠もりがしにくい電源ユニット搭載スペース

多くのミドルタワーPCケース同様、電源ユニットはボトムレイアウトが採用されている。ボトムカバー（PSU-Tunnel Design）を備えているため、出し入れは右側面の開口部で行い、設置面にはラバーを装着。固定は背面からネジ留めするお馴染みのスタイルだ。

同一のフロア上には専用トレイを利用する2.5/3.5インチシャドウベイがあり、ケーブルを含め電源ユニットが利用できるスペースは実測で約250mmといったところ。ハイエンド志向の大容量モデルの搭載も考慮した設計である事が分かる。

設置面のほとんどが通気孔仕様。冷却ファンのエアフロー確保に加え、搭載スペース全体を密閉にしない工夫がなされている