エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.669
2018.07.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まず定格の温度を確認するとアイドル時は31℃、高負荷時は58℃、ファンの回転が追いつかず一瞬温度がはね上がるスパイク値も65℃で頭打ちとなり冷却性能はまったく問題なし。また消費電力が80W以上増える5.00GHzでも高負荷時の温度は75℃前後、スパイク値も最高86℃までしか上がらず、CPUのオーバークロック耐性さえ十分なら、5.00GHzの常用も安心だ。
続いてファンの回転数を確認すると、定格はアイドル時が800rpm前半、高負荷時でも約60%前後となる1,200rpm前後で推移しておりまだまだ余力がある。一方5.00GHzではアイドル時は800rpm前半と低いものの、高負荷時は約90%となる1,800rpm台まで上昇しており、かなりギリギリの状態。「LIQFUSION」で安定したオーバークロックを狙うなら、5.00GHz前後までに抑えておいたほうが良さそうだ。
次に冷却ファンから30cmの位置に設置したデジタル騒音計を使い、ノイズの違いを確認していこう。
回転数が800rpm前半で推移するアイドル時はいずれも34.9dBAで、バラック状態でも風切り音はまったく気にならなかった。また高負荷時でも定格では37.5dBAまでしか上がらず、PCケースに入れてしまえば騒音をシャットアウトすることができる。オーバークロックをする予定はなくとも、静音性を追求するなら「LIQFUSION」は大いに魅力的な選択肢となる。なおファンが90%前後で回転する5.00GHzでは43.9dBAまで上昇。個人的にはうるさくて我慢できないという程ではないが、PCケースに入れた状態でも風切り音は確実に聞こえてくるだろう。