エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.671
2018.07.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「MD650L」の外観を眺めたところで、さらに詳しくレイアウトをチェックしていこう |
「MD650L」は、初代モデルの配列に一部のキーを追加した、70キーの拡張レイアウトを採用している。具体的には、「Delete」や「Page Up」「Page Down」などの機能キーに加え、方向キー(矢印キー)を独立実装。通常キーボードの65%サイズ(初代は60%)に拡大したものの、サイズ感はそれほど変わらず、一方で使い勝手は向上したと言っていい。
「6」~「B」のラインで分割された「MD650L」の左ユニット。ユニット単位の外形寸法は、実測で約W140×D106×H16mmだった |
Windowsキーには、デザインをMISTELロゴに変更したキーキャップが装着されている | 初代モデルから分割の哲学が変更、「6」は左ユニットに移籍した。個人的には改良だが、この点はユーザー次第で議論が分かれそうだ |
「7」~「N」のラインで分割された右ユニット。外形寸法は約W185×D106×H16mmだ |
初代の配列から追加されたキーは、すべて右端に集められている。一部機能キーに加え方向キーが追加、「FN」キーを押すことなく矢印操作が可能になった |
「MD650L」が搭載しているのは、ロープロファイル仕様の「CHERRY ML」スイッチ。かつてリリースされた当初は、メカニカルスイッチながら極薄という革新的な存在だった |
「MD650L」の大幅な薄型化に貢献しているのが、CherryのロープロファイルスイッチであるCHERRY MLスイッチの採用だ。基板上に露出する高さは、わずか6.9mm。特許取得が1992年、初期出荷は1996年まで遡る、低背メカニカルスイッチの元祖といえる存在だ。
CHERRY MXに比べて大幅な低背化を実現しつつ、3mmという十分なストロークを確保。アクチュエーションは1.5mmと、接点も短めになっている。打鍵感は音のないタクタイルで荷重45gとされ、特性的にはMX茶軸の同類だ。また、2,000万回ストローク以上の耐久性も備えている。
キーストロークは3mmでアクチュエーションポイントは1.5mm(CHERRY MXはストローク4mm、アクチュエーション2mm)。荷重は45gで、押下特性は茶軸の仲間であるタクタイルタイプだ |
キースイッチの外形寸法はW12×D11.4×H6.9mm。接点は4箇所で、支柱はMX同様に3点を備えている |