エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.673
2018.07.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
改めて確認しておくと、2010年に設立されたBitFenixは、これまで多くのPCケースをはじめ、アクセサリや周辺機器を市場に投入。近頃ではRGB LEDを積極的に取り入れ、エルミタでも3月にミドルタワーPCケース「ENSO」の検証を行っている。ASUS「Aura Sync」の対応を全面に押し出したAddressable RGB LED採用の鮮やかなイルミネーション機能を最大の特徴とし、PCを彩るパーツ類のラインナップから、BitFenixの明確なコンセプトを読み解いた。
今回取り上げる「Nova TG」シリーズは、「ENSO」よりも下位に位置付けられた、税込8,000円で購入できるミドルタワーPCケース。昨年11月から新たにBitFenixの国内代理店に就いた”CFD販売株式会社取り扱い第1弾ラインナップ”に加えられた、エントリークラスのATX対応モデルだ。
BitFenix「Nova TG Black」(型番:BFX-NTG-100-KKWSK-RP) 実勢価格税込8,000円前後(2018年7月現在/2017年11月発売) 製品情報(BitFenix)(CFD販売株式会社) |
ちなみに「Nova TG」には兄弟モデル「Nova Extreme」が存在する。違いは左サイドパネルで、「Nova TG」は強化ガラス製サイドパネル(TG=Tempered Glass)、「Nova Extreme」はアクリル製サイドウインドウとし、差別化が図られている。
BitFenix「Nova TG White」(型番:BFX-NTG-100-WWWKK-RP) 市場想定売価税込8,000円前後(2017年11月発売) 製品情報(BitFenix)(CFD販売株式会社) |
「Nova TG」はブラックとホワイトの2色がラインナップ。今回の検証ではブラックモデルをチョイスし、内外装の詳細解説から、組み込み実践までをお届けしよう。
実機に触れる前に、「Nova TG」の概要を確認しておこう。対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXで、ミドルタワーPCケースにカテゴライズされる。外形寸法は幅が201mmと近頃のPCケースとしてはスリムな部類。その他、奥行き465mm、高さ437mmで、いずれも500mmを超えない中型サイズに収められている。なお重量は5.3kgだ。
ドライブベイや冷却ファンの各レイアウトは、検証を進める内に紹介するが、シンプルなスペック表から、奇をてらわないオーソドックスな製品である事が想像できる。さて実際どのような性格の持ち主なのだろうか。パッケージから本体を取り出し、外観スタイルからチェックを開始しよう。