エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.673
2018.07.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
起動テストも無事に終了。あとはOSとドライバのインストールをすればいい。SATAコネクタのレイアウトで少々手こずったものの、組み込み作業で大きなトラブルはなし。思いの外スムーズに作業を終えることができた。次にせっかくの強化ガラス製サイドパネル採用モデルだけに、BitFenixのカタログモデルからドレスアップアイテムをチョイス。イルミネーションアクセサリで「Nova TG」を飾ってみよう。
用意したのは120mm口径ファン「Spectre PRO RGB」(型番:BFF-SRGB-12025N-RP)と、「BitFenix LEDストリップ 30cm」(型番:BFA-RGB-30MK15N-RP)。ちなみにロングタイプの「BitFenix LEDストリップ 60cm」(型番:BFA-RGB-60MK30N-RP)もラインナップされているので、用途に合わせてチョイスできる。
Spectre PRO RGB(BFF-SRGB-12025N-RP) 製品情報(BitFenix)(CFD販売) |
BitFenix LEDストリップ (BFA-RGB-30MK15N-RP) 製品情報(BitFenix)(CFD販売) |
検証に選んだASUS「ROG STRIX X470-F GAMING」は、シンクロRGBライティングテクノロジー「Aura Sync」に対応し、より精細な発光を楽しむ事ができる。つまり対応アクセサリを選べば、PC全体でアドレサブルライティング環境が構築できるというワケだ。多少予算はかかるものの、「Nova TG」の印象をガラリと変える事ができる。
以前検証を行った「ENSO」も同様だが、最近のBitFenixは、比較的低価格のPCケースに注力している印象を受ける。とかく廉価版のPCケースはどことなくチープさが漂うものだが、実勢価格税込8,000円前後の「Nova TG」も洗練されたデザインから、1万円台のPCケースと十分に張り合うだけの雰囲気を持っている。
一方で、内部設計は奇をてらわないオーソドックスなスタイル。それを象徴するフロントパネル裏手のドライブベイエリアは、多くのストレージを搭載したいニーズに応える収納力が魅力だ。ボトムカバー等のイマドキ装備は無いが、その分電源ユニットへのアクセスはし易く、組み込みも楽に行う事ができた。
さすがに内部容積に余裕は無いが、誰もが超ハイエンドを狙うワケではないだろう。一見クラシカルな設計は”完成されたスタイル”であり、組み込み経験豊富な読者なら、マニュアルいらずで迷い無くPCを1台作り上げる事ができるはずだ。
強化ガラス製サイドパネルを採用するあたり、「Nova TG」のターゲットは分かりやすい。実勢価格が低く抑えられているだけに、BitFenixが用意するアクセサリパーツを追加してドレスアップを楽しむも良しだ。LEDイルミネーションで飾るPC構築第1号機にも最適ではないだろうか。ただし1点気になったのは、排熱処理能力。今回のようにハイエンド構成だと、トップパネルまで明らかに熱が伝わってくる。猛暑の中の検証はクリアしているものの、常用となればある程度構成パーツの選定は慎重に行うべきだろう。
協力:BitFenix Co. Ltd.
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