BitFenix「Nova TG」外観デザインチェック

国内代理店のCFD販売株式会社から届けられた評価機をパッケージから取り出し、外観デザインからチェックを開始しよう。なおパッケージサイズは実測で幅約280mm、奥行き約510mm、高さ約550mmだけに、店頭からの持ち帰りは十分できるはずだ。

検証の主役はブラックモデル。フロント両サイドには帯状にレッドのカラーリングが施されている

フロントパネルデザインと着脱方法

フロントパネルデザインは、実際の機能とは違い、好みで意見が大きく分かれるところだろう。シンプルなデザインは万人受けし易いが、主張の強い個性的デザインであれば、特定のターゲットに制限される。はたして「Nova TG」は前者で、真正面から見ると両サイドのレッドのラインはブラインドになり、意外にも前面に出ない。その分、シンプルなフラットデザインであり、中央下部には僅かにフェニックスをあしらった、BitFenixのロゴがあるのみだ。

なおフロントパネルはABS樹脂製。フロント下部にある隙間を握り、手前に引き剥がす事でシャーシから取り外す事ができるようになっている。冷却ファン増設時等、組み込み作業を行う際に着脱する機会があるだろう。

ABS樹脂製フロントパネルは左右各3本のファスナー（ピン）で固定。フロントアクセスポート部分にはケーブルが接続されているため、無理に引き剥がして断線しないように注意。ただし締め付けはきつくはない

フロントパネルを取り外した状態のシャーシフロント面。標準装備品の冷却ファンが確認できるが、これについては後ほど詳しく解説したい

スイッチ＆フロントアクセスポート

スイッチおよびアクセスポート類は、フロントトップの傾斜面にレイアウトされている。中央の大きな円形がPowerスイッチで、右端の小さな円形がResetスイッチだ。この間に挟まれているのがマイクとヘッドホンの各端子で、中央左手の2つはUSB3.0ポートになる。過不足ないシンプルな装備に留められている。

ちなみにUSB3.0ポート左手には左端から順にHDD LED（レッド）とPower LED（ホワイト）のアクセスポートも備わる

すっきりと何もないトップパネルデザイン

トップパネルデザインとは言うものの、フラットで通気孔の用意すらないだけに、別段の解説は不要であろう。近頃のPCケースでは珍しく、新聞や雑誌などを置いてもエアフローの妨げになるという心配は無用だ。

未使用時におけるキーボード置き場としても活躍しそうなトップパネル。ここまでシンプルなミドルタワーは貴重かもしれない