エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.673
2018.07.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
最終セッションでは、BitFenix「Nova TG」をベースに実際に構成パーツを組み上げていく。ここまでのチェックでは見落とした部分から、実際に組み込んで分かったことや、気が付いたこと。さらにパーツ搭載後の周辺クリアランスに至るまで、より詳細に解説しよう。
何はともあれ、PCの基礎となるマザーボードを搭載してみよう。検証にはASUS「ROG STRIX X470-F GAMING」(AMD Socket AM4/AMD X470チップセット)を用意した。基板サイズはATX準拠の305x244mmだ。
「Nova TG」にはマザーボードの台座となる「スタンドオフ」が、計6箇所に装着された状態で出荷される。必要であれば、マザーボードレイアウトに準じ、付属品の「M/B Copper standoffs」を追加すればいい。ちなみに今回のテストでは、右端部分3つの「スタンドオフ」を使用している。ちなみに内径はミリだった。
搭載時の注意点は特に見当たらないが、敢えて指摘するならマザーボードトレイが、ATX規格サイズに合わせて設計されているため、周辺のクリアランスがかなりタイトであること。インストール時など、周辺に基板をぶつけないよう、慎重に作業を進めよう。
ATXに準拠したASUS「ROG STRIX X470-F GAMING」を固定すると、天板までのクリアランスは実測で約20mm程度。なるほどこの空きスペースでは冷却ファンの増設はできない。なお基板右方向も規格通りスッポリと収められている |
マザーボードを搭載した後は、CPUクーラーを装着してみよう。「Nova TG」のCPUクーラー有効スペースは高さ160mmまでとされる。さすがに横幅がスリムな筐体とあって、サイドフロー型CPUクーラーであれば、中型クラスまでの製品に留められる。とは言え、120mm口径ファン搭載でナローヒートシンク構成のサイドフロー型CPUクーラーは最も選択肢が多く、性能面でも大型空冷クーラーに迫る製品が見つけられるだろう。
なお今回はCPUにAMD「Ryzen 7 2700X」(8コア/16スレッド/3.70GHz/ブースト4.30GHz/TDP105W)をチョイス。そこでCPUクーラーは純正品ながら定評の「Wraith Prism」を使ってみた。
Ryzen 7 2700Xの同梱品「Wraith Prism」を搭載。なおこの時点でCrucial「Ballistix Tactical Tracer RGB」(型番:BLT4K8G4D26BFT4K)メモリも装着が完了している |
さすがに純正品のトップフロー型CPUクーラーとあって、有効スペース160mm高の範囲に楽々収まっている。吸気に必要な空間も十分で、なんの心配もない。
Socket AM4はバックプレート付きなのでレイアウトは参考程度。カットアウトのサイズは幅約158mm、高さ約138mmで、比較的広くスペースが割かれていた |