エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.673
2018.07.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次は重要な基幹構成パーツのひとつ、グラフィックスカードを取り付ける。「Nova TG」の拡張カード有効スペースは公称奥行き280mmまで。超ハイエンドクラスに搭載される大型VGAクーラーを除けば、現在流通している多くのグラフィックスカードがチョイスできるはず。今回はGIGABYTEの「AUROS Radeon RX580 XTR 8G」(型番:GV-RX580AORUS-8GD)を用意した。AMD Radeon RX 580 XTRを搭載し、VGAクーラーを含めた全体寸法で奥行きは275.5mmとされる。有効スペースよりも僅か0.5mm短いグラフィックスカードだが、無事搭載できるのだろうか。
280mmの有効スペースは、ドライブベイのレイアウトに大きく関係している。3つに分かれたドライブベイ(またはシャドウベイ)は、上から5.25インチ・2.5インチ・3.5インチだが、中段にコンパクトな2.5インチシャドウベイを据える事で、グラフィックスカード(拡張カード)のスペースを余分に確保できている。
当然のように用意した奥行き275.5mmのグラフィックスカードは収まり、計算上の数値以上の残りスペースも確認できた。
最下段の3.5インチシャドウベイユニットが偶然にも支えになり、重量級のグラフィックスカードの歪みを防止してくれている。接触部分に汎用のゴムクッション等を挟み込むとなお良し |
電源ユニット搭載テストには、玄人志向の「KRPW-GK650W/90+」を用意。80PLUS GOLD認証のプラグインタイプで、120mm口径ファンを内蔵する奥行き140mmのコンパクトなモデルだ。公称180mmまでとされる有効スペースだが、搭載後のクリアランスを中心にチェックしてみよう。なお搭載方法は一般的なPCケース同様、背面からインチネジで固定する。
ボトム面は3.5インチシャドウベイユニットと共存する格好だが、奥行き140mmの電源ユニットを搭載すると、実測で約135mmの空きスペースが確保できている。多くのPCケースでは、電源ユニットの有効スペースを余分に表記しており、そのマージン分はケーブルやコネクタのスペースとしてカウントされているようだ。「Nova TG」も例外ではなく、電源ユニットの筐体サイズよりもかなり広い空間が確認できた。
ちなみに少しでも見映えを良くすべく「BitFenix 電源延長ケーブル」(型番:BFX-ALC-EXTKW-RP)をサンプルで取り寄せた。ATX24pin x1(300mm)、CPU4+4pin x1(450mm)、PCI-Express 6+2pin x2(450mm)がセットになったスリーブ延長ケーブルで、ゴム製のケーブルコームも付属する |