エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.675
2018.08.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは3Dベンチマークテストを使い、CPUの違いによるグラフィックス性能への影響をチェックしていこう。まずは定番ベンチマークテスト「3DMark」の計測を進めていく。なお今回はプリセットに「Time Spy」と「Fire Strike」の2種類を選択した。
まずDirectX 12に対応する「Time Spy」のスコアを確認すると、CPU Score、総合スコアともRyzen 7 2700Xを筆頭に、型番通りスコアが並ぶ順当な結果。基本的にはグラフィックス性能が重要になる3Dベンチマークだが、マルチスレッドへの最適化が進んでいるアプリケーションやゲームをするのであればCPUのコア数にもこだわりたい。
続いてDirectX 11に対応する「Fire Strike」の結果を確認すると「Physics Score」「Combined score」ともRyzen 7 2700よりRyzen 5 2600Xが高く、総合スコアでも上回る。このことから「Fire Strike」では、コア数よりもコアクロックの方がスコアへの影響が大きいことがわかる。
続いて、より実際のゲームに近いベンチマークテストとして、オンラインRPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」をチェックしていこう。APIはDirectX 11、描画品質は“最高品質”を選択。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類で測定を行った。
スコアの傾向は「3DMark:Fire Strike」に近く、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」でもコアクロックの高い“X”モデルの方が全体的に優勢。とは言え、その差は最大でも4%未満と小さく、敢えてCPUを“無印”モデルにしてコストを抑え、その分グラフィックスカードのランクを上げるのも有効な選択肢になるだろう。