エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.676
2018.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここからは、化粧箱から取り出した「E850」を外観からチェックしていく。外形寸法はW150×D150×H86mmで、重量は約2.7kg。手に持っただけで、ずっしりと中身が詰まっているという印象を受ける。奥行きはベースモデルの「FOCUS Plus Gold」から10mm伸びているが、これは追加されたDSPなどが影響しているのかもしれない。なお、電源ユニットとくれば比較的目立たないパーツながら、美意識を感じるフォルムもシリーズの魅力だろう。
外形寸法はW150×D150×H86mmで、奥行き140mmの「FOCUS Plus Gold」から10mm長くなった |
両サイドに凹みを設けた、シンプルながら優美なデザインを採用。数ある電源ユニットの中でも、外観のカッコよさは上位に入りそうだ |
トップはほぼ通気口になっている。穴の開いたフレーム越しに、セミファンレス対応の120mm FDベアリング(流体動圧軸受)ファンがうっすら確認できる |
PCケース背面側は、通気性に配慮してほぼ全面メッシュ仕様に。3pinのAC電源コネクタに加え、主電源のロッカースイッチが並んでいる |
ボトムには、製品の出力特性が記載されたシールが貼られている |
モジュラーコネクタが並ぶ背面パネル。左端に実装されているのは、リアルタイムモニタリングに必要なUSBケーブルの接続口だ |
ケース内の取り回しに有利なフルモジュラータイプ。搭載するパーツに応じて最適な数のケーブルを接続できる |
NZXT「E」シリーズは、ケーブルすべてを着脱式としたフルモジュラータイプの電源ユニットだ。ケーブルはいずれも柔らかく取り回しが良好で、24pin ATX電源ケーブルなどの主要ケーブルもナイロンスリーブ仕様になっている。
なお、850Wモデル「E850」では、24pin ATX電源ケーブル×1と4+4pinのCPUケーブル×2のほか、6+2pinのPCI-Express補助電源は3本で6コネクタ、SATA電源ケーブルが2本8コネクタ、4pinペリフェラルが2本6コネクタ、miniUSBケーブルという構成。複数系統のCPU補助電源でサーバー・ワークステーションマザーボードに対応するほか、分岐なしに合計3枚のグラフィックスカードに給電できるマルチGPU対応のPCI-Express補助電源を備えている。
24pinのATX電源ケーブルは、ナイロンスリーブでまとめられている。長さは約610mmだ | 同じくナイロンスリーブ仕様で長さ650mmのCPU補助電源ケーブル。2本が付属、サーバー向けマザーも駆動させることが可能だ |
6+2pinのPCI-Express補助電源ケーブルは、全長675mm。3本合わせて6コネクタを出力できる | SATA電源ケーブルは2本で8コネクタを搭載、長さは合計800mmほど。コネクタ間は100mmのブランクが設けられている |
4pinペリフェラル電源は、2本で6コネクタを搭載。長さはそれぞれ700mmほど |
リアルタイムモニタリング機能の有効化には、マザーボード上のUSBピンヘッダへの接続が必須。電源ユニット側は、miniUSBポートが搭載されている | そのほか、2pinのACケーブルとユニットをケースに固定するネジも付属する |