エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.676
2018.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
動作テストのトップバッターは、ストレステストの大定番である「OCCT 4.5.1」だ。CPUとGPUの両方に負荷をかける「PowerSupplyTest」を動作させ、最高レベルの負荷環境における挙動を確かめてみよう。なお、テストは連続30分間実行し、その間の消費電力は最大472Wだった。
「OCCT 4.5.1」による各電圧の変化 |
「OCCT 4.5.1」による各電圧の最大/最小/平均値 |
グラフの波形は非常にフラットで、きわめて安定しているのが見て取れるが、それもそのはず。最も重要な+12Vにおける最大・最小値の差はわずかに0.072V、さらに平均・最小値が同じ値であることからも、常に一定の出力を維持できていることが分かる。+5Vと+3.3Vの変動幅も微小であり、どの数値も定格を下回るシーンはまったくなかった。
続いては、「AIDA64 Extreme Edition」が搭載するストレステスト「System Stability Test」ではどうだろうか。選択可能なすべてのチェックボックスを埋めて最大限の負荷がかかるように設定し、同様に30分間の連続テストを実行した。なお、その際の消費電力は最大450Wに達している。
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」による各電圧の変化 |
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」による各電圧の最大/最小/平均値 |
「OCCT」テスト時と見比べてみると、なんと+12V/+5V/+3.3Vいずれのレーンも最大・最小値が同一という結果になった。それぞれの平均値から、さすがに変動のパターンは異なっていることが分かるが、その変動幅はまったく同じ。ブレのない安定した動作は、さすがの一言だ。
次に動作チェックに使用したのは、定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」におけるDirectX 12対応の4Kテスト「Time Spy Extreme」だ。カスタムモードで30分間ループさせ、ハイパフォーマンスを要求される3D描画時における電源の挙動をチェックしよう。なお、テスト中における消費電力は最大420Wと、電源変換効率に関しては理想的な環境だった。
「3DMark Time Spy Extreme」による各電圧の変化 |
「3DMark Time Spy Extreme」による各電圧の最大/最小/平均値 |
すべてのレーンが定格出力以上をキープしているのに加え、またもや+12V/+5V/+3.3Vの最大・最小値がまったく同じという結果に収まった。電源ユニットとして最も重要な安定性については、およそ疑いのない性能をもっているようだ。