エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.677
2018.08.13 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
最後は筆者宅に「noblechairs EPIC」を持ち込み、1万1000円前後ながら座り心地はまずまずのオフィスチェアとチェンジ。長時間のデスクワークをメインに数日間使用してみた。
引っ越したばかりの仕事部屋に「noblechairs EPIC」を設置 |
ちなみに組み立ては一度見ていたこともあり、人の手を借りることなく30分掛からずに完成。座面と脚部のガスシリンダーの差し込み、さらに背もたれの固定といった工程は、扉や壁を活用。脚部が動かないよう固定したり、背もたれを寄りかからせたりする等して難なくクリアしている。
身長175cm、体重95kgという太めな筆者だが、体を押さえ込まれるような圧迫感がなく座る事ができた。とは言えチェアが変われば必然的に姿勢が異なってくる。メインの34型ウルトラワイド液晶ディスプレイをはじめ、キーボード、トラックボールといったデバイス関連の位置や高さの調節は必須。「noblechairs EPIC」のアームレストの幅調節も含め、試行錯誤を繰り返し、ベストな座面の高さ、アームレスト位置などを見極めて行く。
アームレストも微調整を繰り返し、限りなく最適に近いポジションにセッティング。よりよい環境作りには避けては通れない地道な作業だ |
周辺環境や「noblechairs EPIC」自体の調節でカバーできない部分もある。実際、硬い座面は安定感こそ良いが、体重95kgでは長時間座っていると、さすがにお尻が痛くなってくる。そこで、以前から使用している低反発マットに加え、お尻を少し持ち上げ、足に体重が分散できるように小さな座布団を2つ折りにして、座面奥に設置した。
PCまわりと「noblechairs EPIC」がベストな状態でのデスクワークは「非常に快適」。実際に食後のゲームプレイ中、思わぬ”寝落ち”が頻繁に発生。締めきり間近の仕事中はかなり危険で、熟睡してしまう事が多々あった(この原稿中も爆睡して締め切りをぶっちぎっている・・・)。
自分の体型や姿勢にあわせて、手持ちのクッション、座布団で調節。ベストな状態に仕上げた |
体が休息を求めているときに、サクッと寝落ちできるのは、非常に良いことではあるし、30分間の仮眠が仕事の能率を向上させることもある。自分に合うベストな状態に仕上げた「noblechairs EPIC」とは長く付き合って行けそうだ。沈み込まない座面や姿勢の変更、付属のランバートサポートの影響もあってか、2度ギックリ腰に見舞われている筆者の”腰周りの負担激減”ができたようにも思える。
姿勢を正しく座ったデスクワーク、ゆったりした姿勢でのゲーミングやウェブ閲覧などが両立できる「noblechairs EPIC」。数あるゲーミングチェアのなかでも高価な部類と言えるが、仕事の効率アップや楽な姿勢でのプレイによるゲーム勝率のアップ、腰痛からの解放など、投資に見合った恩恵を受けられること間違いなしだ。
寝落ち頻度が増えてしまったほどの快適な座り心地に、100kg近い体重の筆者が立ったり座ったり。さらにロッキングやリクライニング時も、まったく軋み音が鳴ることが無かった。試用期間は3週間ほどだったが、ワーキング、ゲーミングともに1週間を過ぎたあたりから体が徐々に「noblechairs EPIC」にフィットしていくのを実感。現在は当初調節に使っていた低反発マットや座布団も不要になり、もはや、今まで使っていた椅子には戻れない体になってしまった。
ドイツのCasekingが世に送り出したハイエンドゲーミングチェアの「noblechairs EPIC」。5万円前後と高めだがその価値はある |
もちろん、姿勢や座り方はひとそれぞれなので、自分なりにあれこれと試してみることが大事。アーキサイトでは「noblechairs EPIC」やエントリーモデル「Nitro Concepts S300」のサンプルを、北海道の「DEPOツクモ札幌駅前店」から福岡県の「ヨドバシカメラ マルチメディア 博多」まで、複数のショップに提供している。まずは、サンプルがあるショップを確認し、足を運んで実際に「noblechairs」の座り心地を体験してほしい。
協力:noblechairs
株式会社アーキサイト