エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.678
2018.08.13 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからはいよいよThreadripper 2対応BIOSにアップデートしたX399マザーボードに、32コア/64スレッドの「Ryzen Threadripper 2990WX」を搭載し、パフォーマンスをチェックしていこう。
ASRockはBIOSバージョン「3.20」でThreadripper 2に対応。ただし事前にBIOSを2.30にアップデートしておく必要がある |
テスト環境のベースにはASRock「X399 Taichi」を用意。メモリは3,000MHzをサポートするCrucial「Ballistix Tactical Tracer RGB DDR4 3000 8GB×4」(BLT4K8G4D30BET4K)と、Ryzen&Ryzen Threadripper向けモデルで3,200MHzをサポートするG.SKILL「Trident Z RGB(For AMD)」(F4-3200C14Q-32GTZRX)をそれぞれ使用した。なお比較用として「Ryzen Threadripper 1950X」も用意している。
Windowsデバイスマネージャー。「Ryzen Threadripper 2990WX」がズラリと認識されている |
テストは「Ryzen Threadripper 2990WX」がThreadripper 2の定格となる2,933MHz(CL16-18-18)、「Ryzen Threadripper 1950X」は2,666MHzで実行。なお「Sandra 2018」のメモリテストについては、「Ryzen Threadripper 2990WX」のみ3,000MHz CL16-18-18と3,200MHz CL14-14-14も追加で試している。
ASRock「Taichi」シリーズおなじみの黒とグレーにカラーリングされた「X399 Taichi」。600W出力に対応する11フェーズデジタル電源回路を備えThreadripper 2の運用に全く問題はない(機材協力:ASRock Incorporation) |
以前検証済みのCrucial「Ballistix Tactical Tracer RGB」シリーズのDDR4-3000 8GB×4枚セット「BLT4K8G4D30BET4K」(機材協力:CFD販売株式会社) | G.SKILL「Trident Z RGB(For AMD)」(F4-3200C14Q-32GTZRX)(機材協力:株式会社リンクスインターナショナル) |
比較用となる第1世代「Ryzen Threadripper 1950X」(16コア/32スレッド)のメモリアクセスモードは、デフォルトの「Distributed」で固定。さらに「Ryzen Threadripper 1950X」は8コア/16スレッド動作となるゲームモードの計測も行っている。コンシューマCPUの主流となる8コア/16スレッド動作時の目安として、参考にして頂きたい。
「タスク マネージャー」の結果。64個の論理プロセッサは圧巻 |
「CPUZ 1.85.0」の結果 |