インタビュー Vol.36
2018.10.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
あらためてご紹介すると、今回お邪魔したのは、通販に特化したカスタムPCの専門店として、個人/法人向けPCの製造と販売を長年手掛ける老舗ブランド「ストームシステムテクノロジー」(以下ストーム)の竜ケ崎工場。その運営母体は、PCパーツの商社として知られる株式会社アイティーシーで、Crucialをはじめ、Inno3DやPhanteks、JONSBO、RAIJINTEK、GAMDIASなど、自作PCパーツの著名ブランドを幅広く取り扱っている。
株式会社アイティーシーのWEBサイト。PCパーツをはじめ、産業用PCからBTO、最近では関連会社で不動産事業も手掛ける | 通販専門のBTOパソコンメーカーとして老舗の「ストームシステムテクノロジー」のWEBサイト |
メモリ専門商社だったアイティーシーがBTOパソコンメーカーのストームを買収したのが2005年6月。当時の工場は神奈川県相模原市にあったが、のちに埼玉県さいたま市へ移転。そして昨年、事業拡大に伴い現在の竜ケ崎市へと拠点を移した。広い敷地内には、組み立てエリアと倉庫を兼ねたメイン棟のほか、倉庫、さらに事務所が並んでいる。
組み立てエリアと倉庫を兼ねたメイン棟。荷物の搬入や出荷作業が行いやすいよう、大型トラックが直接横付けできるようになっている |
別の倉庫にはSAMAブランドのPCケースがびっしりと納められていた | 休憩室を兼ねた事務所。敷地内は実に整然としている |
ウロウロとする取材班を見つけ「遠いところ、ようこそ!」と声をかけてくれたのが、東京本社より駆け付けてくれた代表取締役社長の池田 正氏。駅から同行してくれたワン氏とともに、まずは竜ケ崎工場誕生のきっかけから、さらにストームのBTOパソコンに対する思いや取り組みなどを聞いた。
株式会社アイティーシー代表取締役社長の池田 正氏。1990年代、かつて存在した亜土電子工業で大手メーカーを相手にメモリのバイヤーを担当。半導体のプロとして活躍後に独立 |
メイン棟の倉庫エリア。メモリやストレージ、ゲーミングデバイスの在庫を大量にストック。さらに奥にはPCケース専用の保管エリアが見える |
秋葉原のパーツショップでも見慣れたブランドのPCケースが山積み状態。これでも在庫としては少ないそうで、多い時は天井に迫るほど倉庫は満杯になるという |
会社名の由来について聞かれると「インフォメーションテクノロジーカンパニー」と答えるそうだが、「本当はイケダタダシカンパニーだよ」とそっと教えてくれた | 会社のロゴは漢字の「正」の字を表す。起業の際に父親からデザインをプレゼントされたそうだ |