エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.688
2018.10.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「Z390 AORUS MASTER」には、ヘッドホンアンプを内蔵したS/N比120dBAのRealtek最新チップ「ALC1220-VB」と、ハイレゾ対応の「ESS SABRE reference DAC(ESS 9118 DAC)」を組み合わせたオーディオ回路「AORUS AUDIO」が搭載されている。
また、スタジオグレードのWIMA製音響コンデンサやニチコン製「Fine Gold」シリーズなど、コンポーネントはいずれも選りすぐりの贅沢な構成。マイクポートもフロント/リアともにS/N比は110/114dBAの低ノイズ志向であり、さらにUSB DAC向けに極小ノイズ設計の可変電圧ポート「USB DAC-UP 2」も搭載と至れり尽くせりだ。
分離設計や高品位コンポーネント、低ノイズ志向のオーディオチップなどで構成された「AORUS AUDIO」。標準ではカバーが装着されている |
カバーを取り外して内部を観察。「RGB Fusion」対応のLEDは基板上に実装されており、カバーの窓を透過して見える仕様 | オーディオ回路を基板裏からチェック。デジタルノイズの混入を防ぐため、基板レベルで分離されているのが分かる |
Realtekのオーディオチップ「ALC1220-VB」。最大7.1ch再生やフロントライン出力のDSD再生などに対応する | 超低THD+N仕様で歪みの少ないサウンドが持ち味のESS製DACチップ。すぐ隣には、正確なクロックを発振するTXC製オシレータが実装されている |
スタジオグレードの品質を謳うWIMA製コンデンサ(左)とニチコン製の「Fine Gold」シリーズ(右)など、高品質コンポーネントを搭載する、贅沢な構成だ |
機能が凝縮されたバックパネルインターフェイスは、一体型I/Oパネル「I/O Shield Armor」を装備した風格ある構造だ。あらためて搭載機能やポートをチェックすると、Intelチップの有線ギガビットLANやCNVi対応の無線LANアンテナのほか、USB3.1 Gen 2対応ポート×4(Type-A×3/Type-C×1)、金メッキ処理されたオーディオポートが確認できる。左端には電源ボタンと「Clear CMOS」ボタンを実装、オーバークロックやバラック状態での検証に便利だ。
ハイエンドモデルらしい充実した構成のバックパネル。チップに統合されたUSB3.1 Gen 2ポートは合計4ポート並ぶ。なお、黄色のUSBポートはUSB DAC向けの「USB DAC-UP 2」ポートだ |
「I/O Shield Armor」を分離させるには、I/Oカバーを取り外す必要がある。I/Oカバー内部には「RGB Fusion」対応のLEDモジュールが内蔵されており、CNViモジュール横のヘッダに接続されていた |