エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.688
2018.10.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここからは実際にマシンを組み上げて、各種ベンチマークテストを用いた実動チェックを進めていく。CPUはIntel Core 9000シリーズ最上位の「Core i9-9900K」を用意、物理8コアのパフォーマンスを体感してみよう。また、メモリにはRGBイルミネーションに対応したGIGABYTEの「AORUS RGB Memory 3200MHz」を借り受け、テストに使用している。同梱のダミーモジュールを合わせた4枚フル装着での発光ギミックは、映えるマシン構築に大いに役立つハズだ。
CPUには8コア/16スレッドの最上位「Core i9-9900K」を用意。「CPU-Z」で挙動をチェックすると、高負荷時は最大5.0GHz(1コア)で動作、省電力動作時には800MHzまでクロックが抑えられている |
9月末から販売が始まった、RGBイルミネーション搭載のオーバークロックメモリ「AORUS RGB Memory 3200MHz」を構成に加える。メモリチップはSamsung B-Die、動作クロックは3,200MHzだ |
「RGB Fusion」に対応し、マザーボードやグラフィックスとライティング同期が可能。8GB×2の16GBキットだが、1セットでも空きスロットなしの発光環境が作り出せるダミーモジュールが同梱されている |
新しくなった「RGB Fusion」のソフトウェア画面。システム全体はもちろんデバイスごとの個別設定も可能で、新バージョンではグラフィックスの制御にも対応した |
マザーボードは、複数箇所に搭載するRGB LEDをそれぞれ独立制御可能。メモリはまとめての設定だが、同様にパレットからの直接的なカラー選択や複数パターンの発光モードなどを選択できる |
「Z390 AORUS MASTER」の制御プログラムには、従来製品同様に「UEFI BIOS」が搭載されている。マウス操作に最適化されており、初心者向けには1画面で主要な項目を手軽に設定できる簡易モードの「Easy Mode」を用意。一方でオーバークロッカーや自作ユーザーなどの中上級者の場合は、モードを切り替えることで詳細なカスタマイズ項目を並べた「Classic Mode」にアクセスできる。用途やニーズに応じた使い分けが可能というワケだ。
システム情報や各種設定が1画面で表示される、簡易モードの「Easy Mode」。簡易OCやメモリのXMP設定など、基本的な設定はこのモードだけで行える |
マウスで直感的に操作できるのはもちろんキーボードによる操作も可能で、各種ショートカットキーも設定されている | CPUやシステムファン、さらにGPUのファン設定が統合されたファンコン機能の「Smart Fan 5」。一定温度以下ではファンを停止するセミファンレス設定も可能だ |
「Easy Mode」からのメニュー選択および「F2」キー入力で切り替えることができる、詳細設定モードの「Classic Mode」 |
ハイエンドモデルとあって、豊富なオーバークロック設定を用意。プリセットからクロックを選択する機能には、まだCore 9000シリーズは追加されていないようだ |
外部クロックジェネレータを実装しているため、BCLKは80~500MHzまでの幅広いセッティングが可能になっている |
メモリ関連のオーバークロック項目。XMPやメモリタイミングなど、充実した設定が用意されている |
CPU・メモリの電圧は小刻みに設定が可能。オーバークロック設定を詰める際は頼りになるだろう | 「Classic Mode」でもファンコン機能の「Smart Fan 5」を設定可能。メイン画面に遷移メニューが用意されている |