エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.688
2018.10.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては、総合ベンチマークツールの「Sandra Titanium(2018)」を動かしてみる。CPU性能を検証するため、「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」を実行。それぞれの結果をみていこう。
8コアの強みを活かした優秀なパフォーマンスはお見事。全体的な傾向は「CINEBENCH」に近く、いずれも動作クロックに優れる「OC」が定格を上回る結果になった。手間いらずの簡易チューニングによる成果ということもあり、多少なりと性能を盛りたい場合には、試す価値は大いにありそうだ。
一方で「ECO」設定では、「プロセッサの性能」では定格に対しかなり健闘していたものの、「マルチメディア処理」ではややスコアに差が出る結果に。最大クロックは同等ながら挙動に違いがあるため、使いどころをよく考えたい。
引き続き「Sandra Titanium(2018)」を使用して、メモリ関連の検証を行っていく。はたして「AORUS RGB Memory 3200MHz」はCPUの挙動の違いでどのような影響を受けるのか、「メモリの帯域」と「メモリのレイテンシ」のテストを行い、スコアを確認してみよう。
まず「メモリの帯域」の結果から見ていくと、微妙に違いはあれど誤差の範囲と言えるレベル。やや動きが出ると思われた「ECO」でもほとんど差はなく、CPUのクロックや挙動はメモリ帯域には影響していないようだ。優れた結果を残している「メモリのレイテンシ」でも同様で、メモリの性能を底上げするには、メモリ自体の設定を詰める必要があるだろう。