エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.689
2018.10.22 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
メモリの安定性や互換性を向上させるASUS独自機能の「OptiMem」は、隣接回路が発するノイズなどが原因で起こるクロストーク(混線)を大幅に低減させた「OptiMem Ⅱ」にパワーアップ。メモリクロックは4,400MHzまでのオーバークロック動作が可能になった。
DDR4-4400MHzの高速メモリに対応。DDR4スロット×4を備え、最大64GBを実装できる |
また、メモリ相性でBIOSが起動しない場合に押すことで、メモリに記録されているSPD情報を無視。強制的に動作可能と思われる設定で起動させる「MemOK!」が、オン・オフ切り替えタイプの「MemOK! Ⅱ」になっている。そのほか、メモリスロットの切り欠き部に強固なメタル素材を使用し、誤ったメモリ挿入によるスロット損傷を防止する「SafeDIMM」が採用されている。
「MemOK! II」スイッチは最下段のPCI-Expressスロットの下にある | メモリ用の電源コントロールチップ「Digi+ ASP1103」 |
メモリ周りにも長寿命なニチコン製コンデンサの「FP10K」を採用 |
M.2スロットにはヒートシンクを標準装備。発熱の大きなNVMe M.2 SSDを安定したパフォーマンスで使用できる |
ストレージ機能は、6基のSATA3.0(6Gbps)ポートと2基のM.2スロットを装備。LGA1151マザーの標準的な仕様と言えるが、M.2スロットにはマザーボードデザインと一体になっているフルカバータイプのヒートシンクを備える。NVMe M.2 SSDにありがちなサーマルスロットリングを抑え、最大限のパフォーマンスを安定して発揮できるようになっている。2基のM.2スロットは、いずれもPCI-Express3.0(x4)接続をサポート。CPUソケットの直下にある「M.2_1 Socket」は、2基のSATA3.0(6Gbps)と排他でSATA3.0(6Gbps)接続が可能だ。
2基目のM.2スロットはチップセットヒートシンクの直下にある | 両ヒートシンクの裏面には熱伝導シートを装備。シートは弾力性があり、M.2 SSDの凹凸に合わせて密着するようになっていた |
SATA3.0(6Gbps)ポートは6基装備 |