エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.689
2018.10.22 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
拡張スロットはCPUソケット側から、PCI-Express3.0(x1)、PCI-Express3.0(x16)、PCI-Express3.0(x1)、PCI-Express3.0(x8/x16形状)、PCI-Express3.0(x1)、PCI-Express3.0(x4/x16形状)の合計6スロットを装備する。
拡張スロットは合計6スロットを実装。x1スロットは、エッジフリータイプを採用。動作はx1になるが、×2やx4形状などのカードを搭載できる |
マルチGPUは、NVIDIA SLIとAMD CrossFireXをサポートしており、グラフィックスカード向けとなる2スロットには、従来の樹脂スロットと比べ、垂直方向(カードの抜き差し)の力に対して1.6倍、水平方向(VGAの荷重)に対して1.8倍も強靱な、メタルフレームを装備した「SAFE SLOT」を採用する。また、2段目のPCI-Express3.0(x16)スロットは、2スロット占有グラフィックスカードの搭載を想定して、1スロット分のスペースが空けられていた。
音楽や映画鑑賞、ゲームと日常的に使うオーディオ周りは快適なPCライフを過ごす上で大事な要素のひとつ。「ROG MAXIMUS XI HERO (WI-FI)」では、ASUSのゲーム向けマザーボードの上位モデルに搭載されているRealtek製オーディオチップ「ALC1220」をベースにした「ROG SupremeFX S1220」を搭載している。
樹脂製カバーの下には、オーディオ関連のチップやコンデンサが詰まっている | 基板裏面を見ると、バックパネルI/Oのオーディオ出力から、オーディオチップまでメイン回路から独立(分離)しているのがわかる |
オーディオ回路はデジタルエリアとアナログエリアを分離してアナログ回路へのノイズの侵入を抑えており、別途サウンドカードを用意することなくマザーボード単体でクリアな音質を実現。また、ESS Technology製DACの「ES9023P」や、Texas Instruments製オペアンプ「RC4580」、オーディオグレードのニチコン製コンデンサを実装するなど、音質へこだわった仕様になっている。
オーディオチップはRealtek「ALC1220」がベースの「ROG SupremeFX S1220」で、チップはノイズカバーに覆われている | DACには44.1~192kHzまでのオーディオデータ(PCM)を入力できるESSの「ES9023P」を採用している |
オペアンプはTexas Instrumentsの「RC4580」を実装 | オーディオグレードのニチコン製コンデンサを採用する |