エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.690
2018.10.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
「ATTO Disk Benchmark 3.05」のスコアを確認すると、読込は最高560MB/sec、書込は最高504MB/secで、こちらも公称値を上回る。ここまでの結果を見る限り、シーケンシャルアクセスについては、公称値通り「CT480BX500SSD1JP」と同等の性能を発揮する。
「BX500」シリーズの軽量化に一役買っているプラスチック製筐体。一方で、一般的なアルミニウム製筐体に比べて熱伝導率が低いため、冷却性能への影響が気になるところ。そこで「CrystalDiskMark 6.0.1」をデータサイズ32G、テスト回数9回に設定し、2回連続で実行する負荷テストを実施。温度推移と転送速度をチェックしてみることにした。
アイドル時のサーモグラフィー結果 | 高負荷時のサーモグラフィー結果 |
アイドル時の温度は30℃前後、高負荷時でも65℃までしか上がらず、サーマルスロットリングと思われる症状は発生しなかった。また温度推移を確認すると、テスト終了とともに素早く温度が低下しており、冷却性能に問題はないようだ。
シーケンシャルアクセスは、読込・書込ともインターフェイスの限界に迫る転送速度を発揮するCrucial「BX500」シリーズ。ベンチマークテストやデータサイズによる得手不得手もなく、エントリーモデルながら、常に安定したパフォーマンスが期待できる。ランダムアクセスについては、条件によって性能が落ちるシーンが見られたが、最高値は80,000 IOPSを上回り、SATA3.0(6Gbps)SSDとしてはかなり高速。よほど大きいファイルや、大量のデータを扱わない限り、ハイエンドモデルとの違いを感じることはないだろう。
またプラスチック製筐体による、2.5インチドライブ最軽量クラスの本体重量も大きな魅力。HDDを搭載しているモバイルノートPCなら、高速化だけでなく軽量化の効果も期待できる。さらに低容量モデルでもスコアの落ち込みが少ないことから、コストを抑えつつ旧世代のPCをアップグレードしたい人にもオススメだ。
協力:Crucialブランド
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