エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.692
2018.10.30 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
FPSゲームでは、その勝敗に大きく影響を与えるオーディオ。「MPG Z390 GAMING EDGE AC」は、上位モデルのゲーミングマザーボードでお馴染みのRealtek製オーディオチップ「ALC1220」をベースにした「Audio Boost4」を搭載。さらに、クロストークを抑えるため、基板の左右オーディオチャンネル層は分離構造を採用。また、音質に定評のある「日本ケミコン製オーディオコンデンサ」を搭載する。
オーディオチップは、EMCノイズを防ぐ、メタルカバーで覆われている。ゴールドカラーの「日本ケミコン製コンデンサ」もポイントだ | ヘッドフォン用オペアンプにはTI「OP1652」を採用 |
分かりやすくまとまっているオーディオコンソール | サンプルレートとビット数は192kHz/32bitをサポート。ハイレゾ音源を楽しむこともできる |
刃を模したイラストや、EDGEロゴが描かれたヒートシンクに覆われたリアインターフェイス。USBポートはUSB2.0×2、USB3.1 Gen.2 Type-A×1/Type-C×1、USB3.1 Gen.1×2。オーディオ端子はゴールドメッキされた5つの端子と光デジタル端子を備えている。
また、グラフィックス出力端子は、4K/60Hz出力をサポートするDisplayPort 1.2と、4K/24HzまでのHDMI 1.4の2系統が搭載されている。CPU内蔵GPUでも4K/60Hz出力できるので、4K液晶ディスプレイと8コア/16スレッドCPUを使った動画編集・エンコードマシンを組むことも可能だ。
USB3.1 Gen.2はType-AとCの2ポートを装備。外付けストレージとキャプチャーユニットなどといった速度が重要な機器を同時に使えるのは魅力的だ |
CNViスロットに実装されるコンボカードは、最⼤転送速度433MbpsのIEEE 802.11acとBluetooth 5.0をサポートする「Intel Wireless-AC 9462」。また有線LANは、Intel I219VによるギガビットLANを搭載する。
Intel H370などと同じく、Intel Z390で追加された「Integrated Intel Wireless-AC(CNVi)」スロット | 標準で「Intel Wireless-AC 9462」が搭載。2本のネジで固定されており、交換することもできる |
有線LANはIntelチップのI219Vを搭載している |
写真による外観チェックの最後は、基板上に実装されていた各種パーツやICチップをまとめてチェックしていこう。
LEDヘッダは+12V 4pinを2基、アドレサブル対応の5V 3pinを1基備えている | 合計6個装備されているファンコネクタ周辺には、ファンドライバNuvoton「3947SA」を搭載 |
Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6797D」 | 補助電源コネクタ周りには、MOSFET「4C029」やNiko Semiconductor製PチャネルMOSFET「P06P03A」が見える |
M2_2スロット周りにも、MOSFET「4C029」やNiko Semiconductor製PチャネルMOSFET「P06P03A」を実装 | 拡張スロット周りのPCI-Express3.0スイッチチップASMedia「ASM1480」 |
SATA3.0(6Gbps)ポート部の、PCI-Express3.0スイッチチップASMedia「ASM1480」 | USB2.0ハブコントローラGenesys Logic「GL850G」 |
USB3.1 Gen.2対応リドライバON Semiconductor「NB7N」 | 基板裏面。スペーサー穴が開いていない箇所には、誤って取り付けないように、白塗りの印と「Case Standoff keep out zone」の文字が入っている |