エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.695
2018.11.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ベンチマークテストのラストは「ATTO Disk Benchmark 3.05」で、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
最高値は読込が563MB/sec、書込が528MB/secで、いずれもインターフェイスの限界に迫るスコア。これ以上のパフォーマンスを求めるなら、PCI-Express接続のNVMe SSDを使用する必要がある。またここまでの結果を見る限り、「FURY RGB SSD」の公称転送速度はかなり低めに設定されているようだ。
もともとPCケースの中でも、あまり目立つところに搭載されることがなかったストレージ関連アイテム。しかし、近頃ではあえてドライブベイを露出し、ストレージ類もデザインの一つとして考慮したPCケースが増えている。
そんなPCケースを使い、“魅せるPC”を組み上げるなら、RGB LEDライティング機能を搭載するHyperX「FURY RGB SSD」は、まさに最適な製品だ。各社マザーボードユーティリティとの連携や、デイジーチェーンにも対応しており、PC全体で協調したイルミネーションを楽しむことができる。
またどうしても光る部分にばかり目が行きがちだが、SSD自体のポテンシャルもなかなかのもの。転送速度はシーケンシャル、ランダムともSATA3.0(6Gbps)SSDではトップクラス。データサイズによる得手不得手もほとんどなく、常に安定したパフォーマンスを発揮してくれる。
唯一、480GBモデルで20,000円前後という価格はやや高価に感じるが、RGB LEDのための専用基板や、ディフューザーを装着したアルミニウム筐体などのコストを考慮すれば納得できる。そして今後は規格もほぼ統一され、周辺機器も出揃ってきたことから、アドレサブルRGB LED対応モデルの登場にも期待したい。
協力:HyperX(Kingston Technology)