エルミタ的一点突破 Vol.48
2018.11.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
ここからは期待の小型サイドフロー「KATANA 5」の外観からチェックを進めて行こう。構造自体はシンプルで、受熱ベースからヒートパイプが起ち上がり、アルミニウム製放熱フィンに貫通。ヒートシンクを作り上げている。これに側面から92mm口径ファンをワイヤークリップで固定。幅105mm、奥行き80mm(ヒートシンクのみ)、全高135mmのほどよいサイズに収められている。
コンパクト空冷CPUクーラーとは言うものの、”140mm口径ファンをマウントした製品に比べて”の注釈付き。実際には見映えのする中型冷却機器といったところか |
サイズオリジナルCPUクーラーの特徴である、薄く鋭い放熱フィンは、同じく92mm口径ファン搭載のサイドフロー型CPUクーラー「白虎」(型番:SCBYK-1000I)の奥行き59mm(ナロータイプ)に対し、80mmを採用。冷却能力に影響を及ぼす表面積をより広く確保できる設計としている。つまり理論上、2年前に発売された「白虎」よりも”冷却能力は上”という事になるワケだ。なお放熱フィン枚数は実測で計47枚で構成されている。
後面からよく観察すると、異なるカットのフィンが互いに積み重ねられている事が分かる。なおトップカバーにはサイズのロゴがあしらわれ、その上には放熱フィンが下まで貫通する穴がある。どうやらネジ留め式リテンションも対応できるようになっているようだ |
さらに側面から観察すると、放熱フィンには3つの段差が設けられている。92mm口径ファンの風を後方に素早く通過させ、より放熱能力を高めようという工夫が見て取れる |
後部下は10枚分の放熱フィンがカットされている。デザイン上というよりも、リテンションを固定するためのストロークの確保といったところだろうか。確かにこの部分が塞がっていると、Intel用クリップのプッシュピンを押し込む事ができない |