エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.698
2018.11.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは「Sandra Titanium」の「メモリの帯域」と「メモリのレイテンシ」を使い、メモリそのものの性能をチェックしていこう。
まずメモリ帯域を確認すると、「整数メモリ帯域」「浮動小数点メモリ帯域」とも、2,666MHzでは約20%スコアがアップし、ほぼクロック通りの結果。さらにレイテンシも約6%削減されている。最新のプラットフォームにアップグレードしたものの、メモリは2,133MHzのものを流用しているなら、2,666MHz動作の製品に変えるだけで、メモリ性能をかなり向上させることができる。なおメモリ容量による帯域幅やレイテンシへの影響は確認できなかった。
続いて「CINEBENCH R15」を使い、メモリクロックによるCPU性能と消費電力への影響を確認していこう。
シングルコアテストについては、最大でも違いは2cb(1%以下)で誤差の範囲。ただし、マルチコアテストでは、いずれの容量でも約2%スコアに差が出ており、より多くのデータをやり取りするマルチスレッドアプリケーションでは確実に効果がある。また消費電力を確認すると、アイドル時はほとんど違いなし。高負荷時でもクロックによる違いは4W前後、容量による違いも5W前後しかなく、このクラスのPCであれば消費電力について気にする必要はないだろう。