最上段の5.25インチオープンベイ

次にドライブベイレイアウトを見ていく。開閉ドア内部最上段には5.25インチオープンベイを装備。光学ドライブの需要は減ったものの、比較的背の高いミドルタワーPCケースとあって、1段分のスペースが割り当てられている。なおトレータイプの光学ドライブを増設した場合、開閉ドアは全開に近い状態にする必要がある。構造上ドアは右側にはみ出すため、壁に沿って設置する場合はある程度のスペースを確保する必要がある。

5.25インチオープンベイユニットはスチール製。シャーシフロント側は2つの突起でスライド固定。マザーボードトレイ側が2本のハンドスクリューで固定する。つまり不要なら取り外して運用すればいい

3.5インチシャドウベイは圧巻の全8段

「P101 Silent」のアピールポイントでもある、3.5インチシャドウベイ。近頃のPCケースとしては珍しく、全8段分が用意されている。その構造は、スライド式専用トレイが2段1組みになって1つのユニットを構成。これを4段セパレート式として、底面から積み重ねられている。スタック式の各ユニットは、マザーボードトレイ側に4本のハンドスクリューで固定。側面にはスリットを設け、フロント吸気ファンに対するエアフローの確保が考慮されている。

圧巻の全8段を装備するシャドウベイユニット。スライド着脱式のABS樹脂製トレイには3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが搭載可能。物理的に大容量ストレージ環境を構築したいニーズに応える設計だ

台座部は底面4本のネジで固定。ここをベースに4つのシャドウベイユニットが積み重なる。なお専用トレイはABS樹脂製。通常は側面のみのところ、Antecロゴが入った横方向の板があるため剛性は高い

2.5インチSSDが2台固定できる専用ブラケット

マザーボードトレイの背面にも2.5インチSSDが2台固定できる専用のブラケットが用意されていた。場所はCPUクーラーメンテナンスホールの下で、近頃では多くのモデルにこの装備が見られるようになった。なお専用ブラケットは下部にある2つの凸をスリットに引っ掛け、上部を1本のハンドスクリューで固定。空きスペースを有効に活用されている。

裏配線スペースを広く確保した結果生まれた、マザーボードトレイ背面の2.5インチSSD専用ブラケット。構造はシンプルで、システム構築後の増設も容易に行う事ができる