「P101 Silent」のケーブルマネジメント機構

内部構造の最終チェックポイントはケーブルマネジメント機構。右サイドパネルを外した状態で、マザーボードトレイ背面を観察してみると、要所にスルーホールが確認できる。比較的背の高いPCケースでは、電源ユニットから供給先であるデバイスまでの距離が長くなるため、ケーブルが十分に届かない事がある。こんな時に重宝するのがスルーホールで、ケーブルを最短で配線できるため、コネクタにストレスが掛かりにくく、煩雑に行き交うケーブル類をキレイにまとめる事ができる。

通常のミドルタワーPCケースよりも多くのスルーホールを装備。なお左手でひときわ目立つ縦列のスルーホールは、3.5インチシャドウベイユニットのコネクタ接続用に設けられたもの

マザーボード右端に沿うように並ぶスルーホールは実測で縦約58mm、幅約27mm	CPU補助電源コネクタ付近には幅約60mmのスルーホールを2つ備える

電源ユニット上部にあるスルーホールは幅約60mm、高さ約15mm。マザーボードのピンヘッダへの近道になる	フロントトップに配置される各種スイッチ&アクセスポート類のケーブルは、上部のスルーホールを経由する

結束バンド（タイラップ）等を通すフックも複数用意。便利に活用したい	CPU付近の裏配線スペースは実測で約25mm確保されている

Antec「P101 Silent」の付属品総点検

付属品は実にシンプル。HDD幅に合わせて作られたAntecロゴ付きの白箱は、3.5インチ専用トレイに固定された状態で出荷される。白箱の中には、ジッパー袋にネジ類が詰め込まれていた。ネジの種類は、2.5インチSSDや光学ドライブ、マザーボードを固定するミリネジと、インチネジ、さらに電源ユニット固定に使われるワッシャー付きインチネジ、スタンドオフと結束バンド（タイラップ）、以上合計5種類が付属品の全てだ。

ちなみに製品付属のクイックスタートガイドおよび製品資料には、付属品の種類や数量等の記載がない。説明するまでもなく、必要最低限で設計されている事の表れといったところ。なおクイックスタートガイドは多言語化されているものの、記載内容は非常にあっさりとしている。

ワッシャー付きのミリネジ	インチネジ

電源ユニット固定等に使用するインチネジ	スタンドオフ

結束バンド（タイラップ）	多言語化されたクイックスタートガイド