エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.705
2018.12.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
オーディオ回路は、ノイズ遮断のためのカバーが装着されている。カバー上のESSロゴにはRGB LEDが内蔵され、個別のライティング設定、システム全体との同期が可能だ |
「Z390 AORUS XTREME」が搭載するオーディオ回路は、Realtekの最新チップ「ALC1220-VB」をベースとした「AMP-UP Audio」だ。最大7.1chのサラウンドやDSD再生に対応。さらにTHD+N特性-120dBと歪みの少ないESS製DAC「ES9018K2M」、クロストークを低減させたTi製オペアンプ「OPA1622」、左右信号の分離設計など、ディスクリートのエントリーサウンドカードを楽に上回る充実した構成を標準で備える。スタジオグレードを謳うニチコン製やWIMA製のオーディオコンデンサ、TXCの精密オシレータなど、周辺コンポーネントもかなり贅沢な構成だ。
マザーボードの主要エリアからは、基板レベルで分離されている。デジタルオーディオチップは、DSD再生も可能なRealtek「ALC1220-VB」を実装している |
DNR 127dBのダイナミックレンジと、超低THD+N仕様の歪みの少ないサウンドを特徴とする、ESS製DACチップ「ES9018K2M」 | ジャックを抜き差しした際のポップ音を防止する、NECトーキン製の回路は基板裏に実装されていた |
音響専用のニチコン製ゴールドコンデンサを採用。ESS DACのエリアには、スタジオ級の高品質を謳うWIMA製の音響コンデンサが実装されている |
バックパネルインターフェイスは、まさに最新インターフェイスをもれなく揃えたという印象だ。Aquantia「AQC107」による10ギガビットLANとIntel i219VによるギガビットLAN、さらにThunderbolt 3に対応するUSB3.1 Gen.2 Type-C×2を備える強力な構成。そのほか、USBはUSB3.1 Gen.2 Type-A×4とUSB2.0×2を実装、USB3.1 Gen.2ポートの内1基は、USBメモリのみでBIOS復旧ができる「Q-Flash Plus」対応ポートになっている。
また、全身にイルミネーションが仕込まれた「Z390 AORUS XTREME」は、当然のようにバックパネルもRGB仕様。一体型I/Oパネル「I/O Shield Armor」全体が発光、さらに電源周りのヒートシンクに覆いかぶさる勢いの大ぶりなカバーにも、AORUSエンブレムのRGB LEDが内蔵されている。
インターフェイスだけをとっても、コンシューマ向けマザーボードとしては最高峰。なお、左端のアンテナ端子用には、高感度の「AORUS Antenna」が同梱、右端には「AMP-UP Audio」から出力されたオーディオ端子と光オーディオ端子が並んでいる |
大型のカバーと一体化した「I/O Shield Armor」を取り外してみる。RGBピンヘッダは、パネル側とカバー側の2系統が基板に繋がっていた |