エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.707
2018.12.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
今回はRGB LED化が進むオールインワン型水冷ユニットとDIY水冷パーツを組み合わせた自作PCにチャレンジ。CPUとグラフィックスカードのデュアル水冷マシンを構築した。CPUの冷却をオールインワン型水冷ユニットに任せることで、グラフィックスカード周りを簡略化。自作派にとって憧れのデュアル水冷マシンだが、これまでの敷居の高さが、やや低く感じられたのではないだろうか。さらにThermaltake「Pacific」シリーズなら、RGB LEDライティングを存分に楽しめるPCが完成する。
とは言え、DIY水冷構築で避けては通れない「水漏れ」に対する懸念はつきまとう。これまで3回にわたり、門馬ファビオ氏による”水冷構築指南”をお届けしてきたが、プロフェッショナルである門馬氏でさえ、ひとつひとつの作業を丁寧に行い、じっくりと時間を掛け、さらに本格稼働前のテストに余念が無い。時に多少の器用さは要求されるが、Thermaltake「Pacific」シリーズのように、オールインワンでDIY水冷が構築できるスターターキットを使えば、過剰に不安を抱く必要はない。
今回のPCなら、慣れていれば6時間程度で完成するとのこと。初めての人は、あせらず数日かけてゆっくりと作業を進めてほしいと語っていた |
なにより完成後の喜びは自作PCならではの特権。RGB LEDパーツ全盛の今、腕前よりもセンスの善し悪しも手伝って、個性的なPCが構築できるようになった。門馬氏曰く「ゲーミングPCなど、特にハイエンドグラフィックスカードを使うシーンが多いユーザーにはVGAの水冷化はオススメ」とのこと。これまでオールインワン型水冷ユニット(簡易水冷)までという自作派には、是非DIY水冷の世界に一歩踏み出して欲しい。新たに自作PCの奥深さを感じることができるだろう。
協力:Thermaltake Technology
株式会社アスク