エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.707
2018.12.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
進化を続けるThermaltakeの水冷製品だが、今回は最新のRGB LED対応パーツを使ってCPUとグラフィックスカード(GPU)いずれも水冷化させたデュアル水冷PCの構築にチャレンジしてみたい。上級者向けの印象が強い構成を、著名MODDER・門馬ファビオ氏による実践と、使用機材の解説を織り交ぜながら作業を進めていく。
なお門馬ファビオ氏による水冷PC構築実践レビューは、これまで2回お届けしている。登場するPCパーツの一部に旧モデルが含まれるものの、DIY水冷を構築するテクニックは十分に参考になるはずだ。本稿を合わせ、是非ご一読頂きたい。
ここではCPUの冷却にオールインワン型水冷ユニット「Floe Riing RGB 360 TT Premium Edition」(型番:CL-W158-PL12SW-A)を使用。グラフィックスカードの冷却にはDIY水冷キット「Pacific M360 Plus D5 Hard Tube RGB Water Cooling Kit」(型番:CL-W218-CU00SW-A)をチョイスした。簡易水冷ユニットと、DIY水冷キットをミックスしている点が今回のポイントになっている。
カスタム水冷用パーツがセットになったスターターキット。パーツ単体で購入するよりもかなりお買い得 |
CPUの冷却にオールインワン型水冷ユニットを使うメリットは、どこにあるのだろう。使用するパーツの構成を監修した門馬氏によると、グラフィックスカードのみをDIY水冷で構築することにより「使用するハードチューブの本数や加工が少なく、ずっと作業はしやすい」とのこと。加工や採寸など扱いの難しいハードチューブを使用したデュアル水冷よりも、難易度が低くなるというワケだ。
オールインワン型水冷ユニット「Floe Riing RGB」シリーズの360mmラジエターモデル「Floe Riing RGB 360 TT Premium Edition」。ウォーターブロックにRGB LEDを内蔵し美しく発光する |
ここでお断りしておくと、そもそもCPU冷却用のDIY水冷キットをグラフィックスカード(GPU)に流用すると、キットに付属のウォーターブロック「Pacific W4 Plus CPU Water Block」が不要になってしまう。いかにも不経済に感じるが、実はキット内容のパーツをひとつずつ単体で購入した場合での総額を計算すると、ウォーターブロックの売価を差し引いても、キットのほうがお得なのだ。
さらに単品販売されていないシリコンチューブ「Silicone Insert 900mm Tt Premium Edition」や通電テストキット「24pin ATX Bridge Tool」も付属。いみじくも今回の構成で、DIY水冷キット「Pacific M360 Plus D5 Hard Tube RGB Water Cooling Kit」がいかにお買い得かを改めて知る事になった。
ハードチューブ加工には必須のシリコンチューブ「Silicone Insert 900mm Tt Premium Edition」。単品販売されておらず入手が難しい | 通電テストキット「24pin ATX Bridge Tool」。電源ユニットに接続しポンプのみを動作させることができる |