エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.708
2018.12.30 更新
文:テクニカルライター・藤⽥ 忠/編集・池西 樹
ここからは、定番ベンチマークと実ゲームによる、パフォーマンスチェックを進めていこう。テストは「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」の定格に加え、GPUコアを「OC Scanner」でオーバークロック、メモリクロックを手動で+200MHzに設定した状態でも計測を行った。
定格時の「GPU-Z 2.16.0」の結果。コアベースクロックは1,515MHz、ブーストクロックは1,800MHzで、メモリクロックは1,750MHz(実クロック14,000MHz) |
省電力機能によって、アイドル時のGPUコアクロックは300MHz、メモリクロックは101.3MHzに低下 |
「OC Scanner」と手動によるメモリクロック調整を行った状態。最大ブーストクロックは2,055MHzを記録した |
まずは3Dベンチマークの定番「3DMark」のスコアからチェックしていこう。テストプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」と、DirectX 12ベースの「Time Spy」「Time Spy Extreme」の5種類を実行。CPUの性能が含まれる総合スコアと、GPUの性能が素直に結果に出るGraphics scoreをまとめている。
「GeForce RTX 20」シリーズの次兄ながら、以前詳細検証を行ったGeForce GTX 1080 Tiを搭載する「GeForce GTX 1080 Ti GAMING X TRIO」と比較すると、DirectX 12ベースの「Time Spy」と「Time Spy Extreme」のGraphics scoreは上回っている。また、手軽な自動オーバークロックながら、その効果は顕著に出ており、Graphics scoreはいずれも向上している。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークテストをチェックしていこう。描画品質は“最高品質”に固定し、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2種類で計測を実施。総合スコアと平均フレームレートをまとめている。
オーバークロックの効果はいまひとつだが、パフォーマンス自体は文句なし。4Kの高解像度環境や、フルHD解像度なら120Hzや144Hzの高リフレッシュレートで動作するゲーミング液晶との組み合わせにも十分対応する。