エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.711
2019.01.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントパネル同様、トップパネルもまた従来「ENTHOO EVOLV」シリーズの意匠を受け継いだ、シンプルなデザイン。前寄り中央部にはPowerスイッチを実装し、左右には通気孔が備えられている。なお素材にはアルミニウムが使用されている。
トップパネルは背面2本の脱落しないハンドスクリューでシャーシ側に固定。なお通気孔メッシュは金属製で、Powerスイッチのユニット自体はシャーシ部に固定され、トップパネルにはプッシュカバーのみが装着されていた |
サイドパネルは左右共に4mm厚の強化ガラス製。若干スモークが掛かり、高輝度LEDの眩しさを和らげてくれるだろう。開閉はリア方向上下に蝶番を備えた、いわゆるスイングドア式を採用。開き切ったところでサイドパネルを上方向に持ち上げると、そのまま取り外しができるようになっている。一見メンテナンス性は良好だが、実際にはフロント側の縦枠にある2個のハンドスクリューが、フロントパネルにガッチリ固定されている。つまり開閉手順としては、一旦フロントパネルを取り外さなければならない。
強化ガラス製の両サイドパネルは、かなり後方まで開ききる事ができる。なお枠を除く透明部分は実測でW390xH425mmといったところ。かなり開放感があり、ドレスアップがしたくなる |
両サイドパネルはフロントパネル赤丸で囲んだ部分に、左右計4個のハンドスクリューで固定されている |
内部構造をおおよそ掴む事ができるリアパネルデザインをチェックしよう。ボディ同色の背面は、最上部にネジ留めされたパネルが確認できる。その下右手は標準装備品の140mm口径ファン、ほぼ同じ高さの左手開口部は、マザーボードのバックパネル。中段左は拡張スロットが積み重なり、その右手にはグラフィックスカードが垂直固定できる、縦レイアウトの拡張スロットも装備される。
そして最下段の開口部は電源ユニットのマウントスペースだ。見る限りオーソドックスなレイアウトだが、最上部のパネルはどう使うのだろうか。検証を進める内に明らかにしていこう。
重量級ボディをひっくり返しボトム面を見ると、前後にアルミニウム製台座が装着。曲げ加工によりデザインされた台座は、ボディと設置面との間に約25mmの空間を作り出す。また台座にはフォーミュラーカーのディフューザーをイメージさせる放熱フィン状のパーツを装備。これに似たデザインは採用例があり、Phanteks製PCケースの特徴とも言える部分だ。
整流板のような台座内部は既存「Enthoo」シリーズでも複数の採用例があるお馴染みのデザイン | 台座四隅には実測50x28mmの滑り止めラバーを装備。設置面に傷をつけない保護目的と、振動吸収効果も期待できる |
電源ユニットの冷却ファン用通気後部には、背面方向へ引き出せるスライド式防塵フィルタ(約155x135mm)を装備。ABS樹脂製で、付着したホコリは水洗いで清潔な状態を保つことができる |