エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.713
2019.01.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ほぼ同じ全長をもつクーラーを取り外し、その下にある基板をチェックする |
外観チェックの締めくくりには、巨大なクーラーに隠されているオリジナルの基板を眺めてみよう。特にびっしりとコンポーネントが密集する電源周りの設計は圧巻だ。「AORUS RTX 2070 XTREME」の電源フェーズ数は、一般的な8+2フェーズから増強された10+2フェーズ構成。フェーズごとの負荷を分散することでMOSFETもより低温で動作、オーバークロックなどの高負荷時における安定性も向上する。
また、基板には航空・宇宙グレードの防湿・防塵・耐食性を付与する「Aerospace-Grade PCB Coating」が施されており、耐久性は極めて高い。「Ultra Durable VGA」認定のチョークコイルとコンデンサなど、構成部材も吟味。それらが完全に自動化された高精度な製造工程を経て実装されている。
空きパターンが目立ったリファレンス基板とは大きく異なり、「AORUS RTX 2070 XTREME」のオリジナル基板は集積度がかなり高めだ |
Turingアーキテクチャを採用するミドルハイクラスのGPU「GeForce RTX 2070」。GPUコアは「TU106」で、CUDAコア2,304基、RTコア36基、Tensorコア288基を内蔵する |
ビデオメモリはMicron Technology製GDDR6チップを採用。GPUコア周囲に8基を実装、合計で8GBを構成している |
電源フェーズは、リファレンスを上回る10+2フェーズを搭載。各フェーズごとの負荷を分散することで、安定性を高めている |
uPI Semiconductor製PWMコントローラ「uP9512P」 | Cortex-M0ベースのHoltek製マイクロコントローラ「HT32F52342」 |
Ultra Durable VGA準拠の高品質チョークコイル・コンデンサを実装。なお、各種コンポーネントの実装は完全機械化されており、非常に精度が高い |
多くのネジで固定されていた、背面のメタルバックプレートを分離。基板とプレートをチェックする |
裏面にもびっしりとコンポーネントが実装されているのが分かる。先端部が盛大に空いているが、ここはパネル側に装着されたRGB LEDが接触する部分だ |