エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.713
2019.01.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
次に検証を行うのは、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークソフトだ。4K解像度設定において、「GeForce RTX 20」シリーズの新機能である「DLSS(Deep Learning Super-Sampling)」に対応しており、パフォーマンスの改善が期待できる。なお、描画品質は“NVIDIA HairWorks”や“NVIDIA TurfEffects”などの項目をオフにした“最高画質(相当)”に設定、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターンで計測している。
さすがに重量級のタイトルとあって、フルHDでは“とても快適”でも4K解像度では“普通”まで落ち込んでしまう。ところが「DLSS」を有効化することで、目立ってスコアが改善。“やや快適”なラインを回復した。ノイズやジャギーを軽減し、リアルタイムで描画をアップスケールする「DLSS」は、「GeForce RTX 20」シリーズが対応する目玉機能の一つ。お目当てのタイトルが対応すれば、これまで厳しかった高解像度でのプレイも安定するハズだ。ちなみに「AUTO SCAN」が効いた状態では、最大6%ほどスコアを伸ばしており、特に負荷の大きい4K設定における差が大きかった。
実動テストのラストは、リアルタイムレイトレーシング機能の「DXR(DirectX Raytracing)」に対応する「Battlefield」シリーズ最新作「Battlefield V」だ。描画品質は“最高”を選択し、解像度を1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターンに設定。シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「最後の虎」をプレイし、GPUOpenの「OCAT」で平均FPSを計測した。
まさに「GeForce RTX 20」シリーズの真骨頂ともいえるレイトレーシング機能の「DXR」だが、有効化した際の負荷は非常に高い。通常なら4K解像度でも満足のいくプレイができる水準ながら、「DXR」をオンにすれば平均FPSは20台まで落ち込んでしまう。「DXR」を使いつつ快適なプレイを望むのであれば、やはりフルHDベースで考える必要がありそうだ。
そして合わせて注目したいのは、「AUTO SCAN」による追加のオーバークロック効果。最大で20%以上FPSが改善するなど、目に見えて性能が向上している。フルHDの「DXR」環境では60FPSに迫る勢いで、リファレンスを大きく上回るファクトリーチューンの性能に、さらに下駄を履かせる結果となった。