エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.715
2019.01.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
まずはGAMDIASブランドについて触れておこう。Kworld ComputerグループのGAMDIAS technology(本社:台湾)は、2012年に設立されたゲーミングデバイスメーカーだ。国内市場では2018年4月より株式会社アユートが国内正規代理店契約締結を発表して以降、電源ユニットや簡易水冷ユニット、ケースファンなど順調にラインナップを拡大。独特なロゴデザインからイメージされるGAMDIASのゲーミングデバイス群は、LEDライティングによる光のグラデーションを積極的に取り入れ、その存在感は自作派の間にも浸透しつつある。
また、昨年開催された「COMPUTEX TAIPEI 2018」のGAMDIASブースでは、兄弟モデル「TALOS E1」「TALOS M1」を入り口の最前列に並べ、大いにアピール。GAMDIASブランドのPCケース部門が本格始動を開始した。
昨年開催された「COMPUTEX TAIPEI 2018」のGAMDIASブースには、「TALOS」シリーズが披露された |
そして今回取り上げる「TALOS P1」は、2018年10月より国内市場で販売が開始されたPCケースのフラッグシップモデル。既存ラインナップの構成パーツを組み込める、ベース筐体として、満を持してのデビューとなる。
GAMDIAS「TALOS P1」 実勢価格税込20,000円前後(2019年1月現在/2018年10月26日発売) 製品情報(GAMDIAS / 株式会社アユート) |
外観デザインは誰の目から見てもゲーミングPCケースで、発光するロゴがGAMDIASブランドを主張する。またフロント部には120mm口径「Rainbow Color RGBファン」3基を標準装備。ボディの縦横ラインにはLEDストリップを内蔵し、ドレスアップパーツを買い足すこと無く、魅せるPCが構築できるワケだ。実勢価格税込20,000円は少々高価に感じるかもしれないが、標準装備品の数々を考慮すれば、その印象も変わるだろう。
パッケージから実機を取り出す前に、スペック表からGAMDIAS「TALOS P1」の概要を把握しておこう。メーカー自ら”ミドルタワーPCケース”と位置付けているものの、フォームファクタはE-ATXからの対応。外形寸法を見ると、近頃は大型PCケースが多い中、幅215mmはややスリムな印象ながら、奥行きは550mm、高さは481mmとされる。なお素材はシャーシなどの骨格部分はSPCCで、その他ABS樹脂と強化ガラスを使用。重量は10.13kgとなり、一般的なPCケースよりも若干重い。その他詳細については、本編で解説していく事にしよう。
フロントとトップ両サイドには合計4本のLEDストリップを内蔵。根っからのゲーミングPCケースだ |