エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.716
2019.02.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて、VGAクーラーを取り外した基板側をチェックしていこう。グラフィックスカードの電源回路といえば、縦一列または二列に実装されているものが主流だ。しかし「Radeon VII」のリファレンス基板では、従来ビデオメモリがあったスペースを利用し、GPUコアを囲むように配置されていた。また小型のタンタルコンデンサや、薄型のフェライコアチョークなど、徹底したローハイト設計も特徴だ。
ビデオメモリがGPUに統合されているため、ハイエンドグラフィックスカードとしては比較的スッキリとした印象 |
7nmプロセスで製造された「Radeon VII」。中央にあるGPUコアの両脇には各2枚、計4枚のHBM2メモリを搭載 |
グラフィックスカードでは珍しく、GPUコアを囲むように電源回路が配置されていた |
PWMコントローラは、6+2フェーズに対応するInternational Rectifier「IR35217」 | MOSFETは、ドライバを統合したInternational Rectifier「TDA21472」 |
補助電源コネクタは8pin×2 | バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x16) |
冷却ファンのコネクタは4pinタイプ | 白色の2pinコネクタはLEDライティング用 |
バックプレートを取り外し、基板の裏面を確認。こちらにも多数のタンタルコンデンサを搭載 |
裏面にもInternational Rectifier「IR35217」を実装。表面と合わせて計2基のPWMコントローラを搭載する |