エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.717
2019.02.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからはグラフィックカードを分解して内部構造をチェックする。まずは圧倒的な存在感を誇る3連ファンVGAクーラー「TRI-FROZR」からだ |
続いて、MSIの最新技術を詰め込んだ3連ファンVGAクーラー「TRI-FROZR」に注目していこう。100mm口径×2、90mm口径×1の3基のファンは、いずれもエアフローを加速する「分散型ファンブレード」と、空気の拡散効果がある「従来型ファンブレード」の2種類のブレードを搭載した、「TORXファン3.0」を採用する。なお「GeForce RTX 2080 Ti LIGHTNING Z」では、ファン部分に搭載されたイルミネーション機能「Phantom of Lightning」を美しく魅せるため、標準の「Default Mode」ではセミファンレス機能「Zero Frozr」が敢えて無効化されている。もし有効にしたい場合には、「LN2 Mode」を選択しておこう。
クーラーカバーを取り外したところ。3基のファンはいずれもクーラーカバーではなく、ヒートシンクに搭載されていた |
左右のファンは100mm口径、中央のファンは90mm口径。ブレードのカラーは異なるがいずれも「TORXファン3.0」 |
「分散型ファンブレード」と「従来型ファンブレード」の2種類のブレードを搭載。なお軸受は耐久性に優れる「ダブルボールベアリング」を採用する |
基板のほぼ全面を覆う大型のヒートシンクは2ブロック構成で、ニッケルメッキを施した大型の銅製ベースプレートを搭載。GPUから発生した熱をすばやく吸収し、φ8mm×2本、φ6mm×6本の計8本のヒートパイプを経由して、ヒートシンク全体に拡散する仕組みだ。またファンから吹き付けられるエアを効率よく取り込む「エッジフィン」設計を採用することで、冷却性能を高めるとともに、騒音を抑える効果もあるとしている。
2ブロック構成のヒートシンクはヒートパイプとカバー側にあるフレームを使い連結されている |
GPU接触部分にはニッケルメッキを施した大型の銅製ベースプレートを搭載。またサーマルグリスにはMSIオリジナルの「Premium thermal compound X」を採用する |
ヒートパイプはφ8mmのスーパーパイプが2本、φ6mmが6本の計8本 |
先端のフィンには、エアフローを制御するため、空気力学に基づいた通気口が設けられている |