エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.717
2019.02.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
画像チェックの締めくくりは、メモリやVRMの冷却も兼ねた「ダイキャストメタルシート」とバックプレートで両面を保護された、オリジナル設計の基板をチェックしていこう。
GPUの持つポテンシャルを最大限に引き出すため、電源回路はリファレンスから3フェーズ増えた16+3フェーズ構成。さらに最高級の12層カスタムPCBや8pin×3の補助電源コネクタを採用することで、極端なチューニングでも安定した電力供給が可能。また基板上には、電圧を測定できる「V-Checkポイント」が用意され、正確な電圧を測定しながら作業を進めることができる。
基板表面は、メモリやVRMの冷却も兼ねた「ダイキャストメタルシート」で全面が保護されている |
最高級の12層PCBを採用。各種コンポーネントも整然と配置され、美しい仕上がりだ |
Turingアーキテクチャの「TU102」コアを採用するGeForce RTX 2080 Ti。CUDAコア数は4,352基、RTコアは68基、Tensorコアは544基 |
GPUコアを囲むように、コの字型に配置された11枚のSamsung製GDDR6メモリ。容量は1枚あたり1GBで、合計11GB |
電源回路はGPUコアの両側に、6フェーズ(左)と13フェーズ(右)に分かれて実装 |
電源回路のMOSFETには、高効率かつ低発熱な「DrMOS」を採用 |
10フェーズに対応するPWMコントローラMonolithic Power Systems「MP2888A」は2基搭載 |
LEDコントローラITE「8295FN」 | 「Dynamic Dashboard」を制御するリボンケーブルコネクタ |
テスタを使い、GPUコア、メモリ、PLL、1V8の正確な電圧を測定できる「V-Checkポイント」 |
ファンやLED制御用のコネクタは基板先端にまとめて実装 | 基板表面の実装密度は比較的低め。また空きパターンもいくつか用意されていた |
ヒートパイプが内蔵されたカーボンデザインのバックプレート。MSIの資料によれば放熱効果もあるという |
表面に比べると裏面の実装密度はかなり高い |